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『モンハンワイルズ』最速レビュー。最初のクエストはチャタカブラ討伐。クエスト開始前に“乗る”こともできた。いつもの感じと新鮮さとが同居した珠玉の狩猟体験【gamescom 2024】

byででお

byぽんきち

『モンハンワイルズ』最速レビュー。最初のクエストはチャタカブラ討伐。クエスト開始前に“乗る”こともできた。いつもの感じと新鮮さとが同居した珠玉の狩猟体験【gamescom 2024】
 2024年8月21日~24日の4日間、ヨーロッパ最大級のゲームイベントgamescom 2024がドイツ・ケルンにて開催。

 カプコンは、2025年に発売予定のプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、Steam向けソフト『モンスターハンターワイルズ』を初のプレイアブル出展。事前に出展バージョンに触れる機会を得たので、さっそくプレイした感触をお届けする。
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イベントからシームレスにクエストへ。壮大な冒険や物語を予感させるゲーム導入部

 今回体験できたのは、ゲーム冒頭のストーリー進行も体験できる“チャタカブラ討伐クエスト”、そして比較的自由に探索も可能な“ドシャグマ討伐クエスト”の2種類。いずれもプレイ時間は約30分ほど、ハードはプレイステーション5を使用。

 なお、チャタカブラ討伐クエストに関しては撮影禁止だった(恐らく冒頭のストーリー部分をプレイできるようになっているためだと思われる)。そのため、本稿でもストーリーに関するネタバレを伏せる形にしている。
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 はやる気持ちを抑えながら、ゲームスタート。開始直後、ハンターとオトモのカスタマイズ画面へ。「何ッ!?」と思いきや、それぞれプリセットを選択するだけのものになっていた。これで普通にカスタマイズできていたら、それだけでプレイ時間が尽きてしまいかねないので、ほっと胸をなでおろす。

 冒頭では、ハンター(主人公)がとある使命を受けて隔ての砂原へ、仲間とともに向かう様子が描かれる。すでに公開中のプロモーション映像にもあったシーンが散見された。といったところで、モンスターの群れに襲われる人物を救うため、それをハンターがセクレトに乗って追うことに。極々自然な形でシームレスにアクションパートへ以降したため、少々焦ってしまった。

 追跡パートはチュートリアルも兼ねており、セクレトやフックスリンガーの操作などを学べる。自然のギミックやアイテム使用などのチュートリアルもあり、ぐいぐいと『モンハンワイルズ』の狩猟世界へ引き込まれていく。

 簡易的な拠点へ到着。ここで武器を選択できる。おもしろいのが、編纂者のアルマが出してくる質問(一撃が重いほうがいいか否か、ガードは欲しいか、といった感じ)に答えると、おすすめの武器種を選んでもらえる点。筆者は手数系がいい、ガードが欲しいと答えていったところ、片手剣をおすすめされたのでそれを選択。もちろん質問に関係なく自由に選んでも問題ない。

 さらに人物を追うと、洞窟らしきエリアへ。ここで討伐対象のチャタカブラが出現し、そのまま討伐クエストがスタート(自動的に受注される)。
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 チャタカブラはかなりの猪突猛進型で、身体をそのまま使った攻撃が多い。厄介なのが舌を使った攻撃で、範囲が恐ろしく広く、避けたと思っても食らってしまうことがしばしば。また、前脚や肩(?)付近に岩をまとうことがあり、攻撃が強烈になるが、それを破壊して剥がすことでダウンを奪えた。

 攻撃自体は素直なので、ヒット&アウェイを意識しつつ慎重に立ち回っていると、チャタカブラは脚を引きずって逃亡し始めた。セクレトを呼び、巣で休むチャタカブラにタル爆弾を当てつつ追撃すると、程なくして討伐完了。そのままイベントが流れ、クエストも終了に。

 まさしくジェットコースターのように駆け抜ける形だったためか、30分経過した感覚がまるでない。当然プレイ感覚は『モンハン』であるのだが、上質な映像、及びそれを盛り上げる演出群が特に記憶に残ったクエスト体験だった。

ドシャグマのボス個体に挑戦! スムーズに武器を切り替えての立ち回りがとんでもなく楽しい

 ふたつめは、ドシャグマのボス個体がメインターゲットのクエスト。こちらはストーリー進行が入らず、比較的自由なペースでクエストを進められるようだ。
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 人々が行き交う小さな村のような拠点からスタート。拠点中央付近にあるマイテントにて、装備の変更ができるようだ。メインとサブ、ふたつの武器種を選択でき、クエスト中は武器鞄を持っているセクレトの背に乗った状態で武器の切り替えが可能。背に乗っていないときに切り替えを行うと、セクレトが自動で駆けつけてくれるようだ。
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 熟考の末、切断武器の大剣と、打撃武器のハンマーを選択。組み合わせは完全に自由だが、製品版では徐々に自分の中でのセオリーが出来上がっていくのだろうなぁと思いにふける。
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 いざ、セクレトに乗ってドシャグマの元へ。どうやらターゲットに一定のダメージを与えることでクエストが開始(受注)されるようだ。
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 セクレトから飛びつつのジャンプ溜め斬りをぶち込んだところ、そのまま乗り状態へ! さらに、このタイミングでクエスト開始となり、何だか情報過多に。乗り攻撃から抜刀フィニッシュで首尾よくダウンさせられたので追撃にいこうとするも、ボスの取り巻きがうまい具合に妨害してきてままならない。
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 どうにも埒が明かないので、群れの分断に効果的だというスリンガー大こやし弾を使用。群れの中央に撃ち込んだところ、ドシャグマたちがそれぞれ散り散りになってその場を去っていく。
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 孤立したボスを、セクレトに乗って追いかける。ようやく集中できるかと思いきや、そううまくはいかないようだ。ドシャグマは前脚や身体全体を使った攻撃が多く、どれも強烈。側面や背後にいても急に反転しながら攻撃してくるので油断ならない。
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 手痛い一撃を食らい大ダメージに! すかさずセクレトを呼び、騎乗状態で安全に回復薬を使用。武器の切り替えなどもあり、『モンハンワイルズ』ではセクレトの活用がかなり重要になってきそうだ。
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 ドシャグマの攻撃をかいくぐりつつ、何とか真・溜め斬りがヒット。しかし弱点部位ではないようで、大したダメージにはならず。
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 ここでふと思い立ち、武器をハンマーに切り替えてみる。切り替えはセクレト騎乗後、即座に行われるので、じつにスムーズ。メイン武器の攻撃からサブ武器に切り替えての連携は組み合わせ次第で無数に存在するわけで、かなり悩まされそう。
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 さりげなくオトモが設置したシビレ罠(本当にさりげなかった)にかかるドシャグマ。『モンハン』ではオトモのサポートも欠かせない要素のひとつ。ちなみにオトモアイルーはハンターひとりに対して1匹だけのようだ。今回は体験できなかったが、どのような育成要素が用意されているのかも気になるところ。
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 L2ボタンを押すことで、集中モードに入れる。これは狙いを定めたポイントに対して攻撃を当てやすくなる状態で、モンスターに付いた傷を狙う際に重宝する。また、集中モード中はR1ボタンで集中弱点攻撃をくり出すことができ、ヒットすれば大ダメージを与えられる。大剣では横一線になぎ払うような攻撃の集中貫通斬り、ハンマーでは何度も武器を振り回してから重い一撃を放つ集中殴打【震天】を確認できた。これは全武器種で確認したくなるが、当然そんな時間はない(悲しみ)。
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 傷に攻撃を与え続けると“傷口破壊”が発生し、その部位が赤から黒ずんだ色へと変化する。こうなると傷としては機能しなくなり、ほかの傷を攻撃するか、もしくは新しくほかの部位へ傷を付けることが必要になるようだ。また、破壊後にスリンガー弾などを落とし物として落とす場合があるので、狩猟中はいかに傷を狙っていくかが鍵になるだろう。
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 攻撃を続けるうち、ドシャグマもボロボロの状態に。続けざまに大剣で攻撃すると、ついにドシャグマのボスの討伐成功! 
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 クエストクリアー後は、そのままフィールド探索状態になる。拠点に帰ってもいいし、素材を集めに奔走してもいい。また、ほかの大型モンスターがいる場合は、一定のダメージを与えることで即座にクエストがスタートする。狩りに夢中になり過ぎて、フィールドから出られなくなる、なんてことになるかも?

今回使用した武器(片手剣、大剣、ハンマー)の感触

片手剣……バックステップや溜め斬り、ジャストラッシュやジャンプからのフォールバッシュなど、これまでの技はひと通りある模様。使用感が大きく異なることはなく、既存シリーズで使い込んでいた人なら違和感なく使いこなせるだろう。本作ではジャストガードからの反撃斬りが新しく追加されている。時間の都合上ほとんど試せなかったが、成功タイミングは緩くはない、くらいの印象。スキルの“ガード性能”がどう影響するか気になるが、そこは製品版でのお楽しみか。

大剣……相変わらずの一撃必殺武器。真・溜め斬りは健在で、隙は大きいが威力も高い。△ボタン+○ボタンの長押しで“相殺斬り上げ”をくり出せる。斬り上げをモンスターの攻撃にぶつけることで、モンスターの攻撃を相殺しつつカウンター攻撃を叩き込める。タイミングがかなり難しく、狙って実行するにはモンスターの攻撃モーションなどを熟知する必要がありそう。

ハンマー……溜めてからの各種攻撃が強力な打撃武器。要注目、かつイチオシは新技の“渾身溜め叩きつけ”。通常の溜めが最大のときに△ボタン+○ボタンで渾身溜めに派生。そこから渾身溜めを最大まで溜めると、渾身溜め叩きつけに派生できる。手順が長く、しっかり当てるにはモンスターが多大な隙を見せているときに限られるが、その分威力は高く、モーションもド派手。弱点に当たるとメチャクチャ気持ちよくなれます。
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ハンターの一挙手一投足にワクワクさせられる正統続編

 スリンガーの存在、そして各武器アクションの感触も含め、『モンスターハンター:ワールド』のプレイ感にかなり近い。もちろん、まったく同じというわけではない。あらゆる要素において細かいブラッシュアップ、パワーアップがなされ、思わず前のめりになるような追加要素も数多い。

 今回はふたつのクエストを触っただけだが、それでも新たな発見があり、驚きがあり、十分過ぎるほど興奮させられた。シリーズファンにとって、まさしく期待通りの正統続編であると断言できる。

 当然ながら、まだまだ発表されていない新要素は多分にあるわけで、今後の続報に一層期待が高まるプレイ体験だった。ゲームの発売は2025年とまだ少し先なので、ヤキモキが溜まるだろうが、それは狩猟解禁日に大いに解放して欲しい。自分はというと、久々に『モンスターハンターワールド:アイスボーン』を引っ張り出して遊んでみようと考えています。それでは!
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