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助けてくれたおじいさんに毎日抱っこされたがりの保護ギツネ

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image credit:Pixabay

 7年前、瀕死の状態でイギリスの野生動物保護施設に運ばれてきたのは、まだ幼い子ギツネだった。

 スウィープと名付けられたこの子ギツネは、毒を盛られた可能性が高いとして、リハビリ担当のジェフ・グルーコックさんがつきっきりで看護した。

 その甲斐あって1年後には健康状態を回復したが、スウィープは、毎日やさしく接してくれていたジェフさんになつきすぎてしまい、野生では暮らせないと判断され、この施設でずっと暮らすことになった。

 現在、すっかり大きくなったスウィープだが、74歳のジェフさんに毎日抱っこをせがみに来るという。

瀕死の状態で保護施設に運ばれた子ギツネ

 ジェフ・グルーコックさん(74歳)は、野生動物のリハビリを行う専門家で、イギリスのニューニートン&ウォーウィックシャー野生動物保護施設を運営している。

 この施設では負傷したり病気になった野生動物を救助し、治療を施しリハビリを行い、自然に帰すことを目的としている。

 7年前、息も絶え絶えの深刻な状態で小さな子ギツネが救助され、この施設にやってきた。

 ジェフさんはスウィープと名付けたこのメスの子ギツネを見た時、毒性のある物を摂取した可能性が高く、生き残るのは難しいかもしれないと感じたそうだ。

 だが、ジェフさんがつきっきりで適切な治療を施し、何ヶ月も哺乳瓶でミルクを飲ませ、夜中に生理食塩水を注射することを続けた結果、奇跡的に生き延び、健康状態を回復した。

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ジェフさんから離れられず、野生に戻ることが困難に

 ここまで元気になればあとはもう、自然に帰すためのプログラムを実施するところなのだが、スウィープはあまりにも人に慣れ過ぎてしまい、野生に戻すことは困難な状態となり、このまま施設で面倒をみることになった。

 長い間ジェフさんと親密な関係を続けていたため、彼を慕ってそのそばを離れようとしないスウィープ。

 それどころか、幼いころから抱っこしていた癖がついてしまい、今でも毎日、ジェフさんに抱っこしてとおねだりする状況だという。

 ジェフさんも長年面倒を見てきたスウィープにせがまれては、例え老体にこたえる体重となった今でも抱っこを拒否することなんてできない。

 毎日腰に気を使いながらスウィープを抱っこする日々を送っているという。

Man builds special bond with a fox he rescued

 キツネにも個体差があるので一概には言えないが、キツネをペットとして飼うのは犬を飼うようなわけにはいかない。

 ところがスウィープは幼いころからずっとジェフさんにお世話をしてもらい、人間のいる環境に慣れてしまったようで、犬と猫をあわせ持ったような人懐こさを発揮しているという。

 他のスタッフにも体を撫でさせてくれるが、やはりジェフさんだけは別格のようだ。とにかく毎日の抱っこが日課なのだから。

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 ジェフさんは言う。

スウィープは本当にやさしく愛らしいキツネです

私に抱っこをせがむのは、彼女なりに、これまでお世話をしてきた私に感謝の気持ちを表しているのかもしれません

 2人のハグは1回10分以上続くそうで、相思相愛だね。

追記:(2024/11/06)本文を一部訂正しました。

References: Man Builds Special Bond With a Fox He Rescued–Now She Wants to Hug Him Every Day (WATCH)

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この記事へのコメント、18件

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    1. 突然カメラ向けられて「えっ、俺撮るんすか?今回キツネさんの特集じゃないんすか?えっえっ?」って感じであたふたするの可愛い

  1. 椅子に座りながらでもええやん?
    安楽椅子でユラユラしながらうちに来るタヌキ抱っこしたい…でもダニとかいそうで怖い

  2. キツネって犬みたいに家畜化(懐きやさ)しやすい研究データあったよね

    1. カラパイアにも記事がある旧ソ連から続いている実験だね。人を恐れない個体だけを交配させていまや50世代以上に達しどんどん犬っぽくなって芸を覚えるものまで出てきたという話。

  3. どれほど徳を積んだらこうなれるんだろうか
    前世で親子だったりするのかな

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