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2023/02/17に放送大学の2023年2学期の成績発表もされ、卒業要件の124単位も一通り取りきったのでなんとか4年で卒業できる感じになりました😊
放送大学に入ったときのblogエントリはこちら。
学位の情報も登録されているし、4年間の区切りがついたなあと🌝 まあ、学位の情報は成績発表の3日位前にシステム上で登録されてるのを確認できてたので正式な成績発表前に履修した科目の単位を取れてたことは知ってたんですけどね🥲
履修した科目
取得した単位は124単位で、そのうち放送授業が104単位、面接・オンライン授業が20単位でした。 以下が自分が履修した科目です。所属コースは情報コースなので当然情報コースからの履修が多く、社会と産業からは仕事で役に立つこともあるだろう経営学系、経済関係の知識も欲しいよねというところで経済系などを取ってた感じですね。
履修科目 | 授業形態 |
---|---|
【基盤科目】 | |
問題解決の進め方(’19) | 放送授業 |
日本語リテラシー(’21) | 放送授業 |
日本語アカデミックライティング(’22) | 放送授業 |
身近な統計(’18) | 放送授業 |
初歩からの数学(’18) | 放送授業 |
情報学へのとびら(’16) | 放送授業 |
地理空間情報の基礎と活用(’22) | 放送授業 |
自然科学はじめの一歩(’15) | 放送授業 |
改訂・問題解決の進め方 | 面接授業 |
日本語リテラシー演習(’18) | 放送授業 |
演習初歩からの数学(’20) | 放送授業 |
データサイエンス・リテラシ導入(’22) | オンライン授業 |
データサイエンス・リテラシ基礎(’22) | オンライン授業 |
データサイエンス・リテラシ心得(’22) | オンライン授業 |
[外国語科目] | |
英語事始め(’17) | 放送授業 |
耳から学ぶ英語(’18) | 放送授業 |
ビートルズ de 英文法(’21) | 放送授業 |
【コース科目】 | |
[自コース(情報)] | |
(導入科目) | |
日常生活のデジタルメディア(’18) | 放送授業 |
情報・メディアと法(’18) | 放送授業 |
計算の科学と手引き(’19) | 放送授業 |
情報理論とデジタル表現(’19) | 放送授業 |
生活環境情報の表現-GIS入門(’20) | オンライン授業 |
情報ネットワーク(’18) | オンライン授業 |
Rで学ぶ確率統計(’21) | オンライン授業 |
表計算プログラミングの基礎(’21) | オンライン授業 |
(専門科目) | |
マーケティング(’21) | 放送授業 |
経営情報学入門(’19) | 放送授業 |
記号論理学(’14) | 放送授業 |
数値の処理と数値解析(’14) | 放送授業 |
コンピュータの動作と管理(’17) | 放送授業 |
データベース(’17) | 放送授業 |
データ構造とプログラミング(’18) | 放送授業 |
コンピュータとソフトウェア(’18) | 放送授業 |
デジタル情報の処理と認識(’18) | 放送授業 |
コンピュータと人間の接点(’18) | 放送授業 |
情報セキュリティと情報倫理(’18) | 放送授業 |
自然言語処理(’19) | 放送授業 |
情報社会のユニバーサルデザイン(’19) | 放送授業 |
Webのしくみと応用(’19) | 放送授業 |
データの分析と知識発見(’20) | 放送授業 |
身近なネットワークサービス(’20) | 放送授業 |
アルゴリズムとプログラミング(’20) | 放送授業 |
コンピュータ通信概論(’20) | 放送授業 |
情報デザイン(’21) | 放送授業 |
問題解決の数理(’21) | 放送授業 |
ビジネスと人工知能技術 | 面接授業 |
Javaプログラミングの基礎(’16) | オンライン授業 |
情報ネットワークセキュリティ(’19) | オンライン授業 |
C言語基礎演習(’20) | オンライン授業 |
数理最適化法演習(’20) | オンライン授業 |
コンピュータビジョン(’22) | オンライン授業 |
(総合科目) | |
情報化社会と国際ボランティア(’19) | 放送授業 |
AIシステムと人・社会との関係(’20) | 放送授業 |
情報技術が拓く人間理解(’20) | 放送授業 |
[他コース] | |
(生活と福祉) | |
<導入科目> | |
生活経済学(’20) | 放送授業 |
<専門科目> | |
食と健康(’18) | 放送授業 |
(社会と産業) | |
<導入科目> | |
技術経営の考え方(’17) | 放送授業 |
経営学概論(’18) | 放送授業 |
はじめての資産運用と証券投資 | 面接授業 |
<専門科目> | |
サプライチェーン・マネジメント(’21) | 放送授業 |
現代経済学(’19) | 放送授業 |
国際経営(’19) | 放送授業 |
グローバル化と日本のものづくり(’19) | 放送授業 |
金融と社会(’20) | 放送授業 |
<総合科目> | |
新時代の組織経営と働き方(’20) | 放送授業 |
(自然と環境) | |
<導入科目> | |
初歩からの物理(’16) | 放送授業 |
入門線型代数(’19) | 放送授業 |
ダイナミックな地球(’21) | 放送授業 |
<専門科目> | |
はじめての気象学(’21) | 放送授業 |
数学があまり得意じゃないというのもあって履修しなかったけど、今にして思えば微分積分、線形代数学、統計学も取っとけば良かったかなとは思ってますね。
情報コースの履修案内図はこんな感じになってます。
これを見ると情報数理系にカテゴライズされてる科目はすべて履修しているのでまったく数学を避けたわけではないんですが。というか、そんな感じの履修の進め方でよく「数値の処理と数値解析」みたいに線形代数と微分積分を使う科目の単位取れたなと🥲情報コースのナンバリングとしては最上位にあるってのに。
放送大学の良かったところとか
自分は情報コース所属だったのでその観点からどう感じたかというところですが。
放送大学は学部は教養学部のみで、そのなかで情報コースやら自然と環境コースといったコースに別れています。そして、学生はいずれかのコースに所属して履修を勧めていくわけですが、情報コースでも自然と環境コースでも取得できる学位は学士(教養)となります。そのため、情報系の学位を取得したい場合は、以下のブログを書かれたlumpsuckerさんのように学位授与機構を利用する形になります。
ここで教養学部のみというところにメリット・デメリットあるかなと思います。履修上のデメリットしては情報系をガッツリやりたいという場合には物足りない(とくに現役のIT系エンジニアの人とかだと)と思うこともあるところだと思います。たとえば、カリキュラム | 筑波大学 情報学群 情報科学類 の内容見ると専門の学部だけに面白そうな授業多いな〜なんて思ったりします。
じゃあ、メリット・良い点はどんなところかというと、卒業要件として所属コースから最低34単位取得という条件はありますが、それ以外は自由なのでコースに関係なく履修したい科目を好きなだけ取れるという点があります。この選択肢の多さは幅広く色んな分野を学びたいという人には最高なのではないかと思います。ある分野について専門的に深く学んでいきたいと言う用途には向かなそうというのをデメリットに上げましたが、これはその逆ですね。自分が履修した範囲での話にはなりますが、放送大学の教科書ってその分野に入門するときにすごく良いのではなんて思ってます。深いところまで突っ込んでいない代わりに入門〜中級くらいまでの内容は一通りカバーしているのではないかなと。教科書の内容はシラバスに沿っているのでシラバスを見ればどんな内容かなんとなくわかると思います。
放送大学で一番難しかったところ
放送大学に入学したのが2019年4月でこのときはまだコロナ流行前でした。この頃の単位認定試験は指定された時間に試験会場に行って受験するという方式でした。試験期間は1週間ほどで平日・週末両方試験期間に含まれてました。そのため、履修科目によっては水曜日の16時から一科目、木曜日は11時と15時に2科目みたいな感じになってしまう場合があり、平日に試験が入ると受験するのが難しいという問題がありました。実際、2019年の2学期(2020年の1月)は忙しかったので履修した科目すべて受けれずに次学期に再試験となったんですが😭 勉強するのは時間的・場所的制約がないのに単位認定試験だけは時間的・物理的制約を受けるので試験を受けるというのが一番難しかったですね。なので、卒業まで6年は最低掛かりそうだなと思ってたんですが、その後、コロナの流行により2020年の1学期からはとりあえずの自宅受験となり、その後Webでの受験方式となって現地に受験しに行く必要がなくなり時間的・物理的制約がなくなったのでなんとか4年で卒業できた感じです。今後もWeb受験方式が主となると思うので単位認定試験を受験するのが難しい問題は解決されたと思います。
履修の進め方
放送大学は2学期制で4月と10月が新学期の開始となります。年間のスケジュールは↓のような感じです。通信指導は中間テストみたいなものでこれに合格すれば単位認定試験を受験できます。
1学期 | 2学期 | イベント |
---|---|---|
4月 | 10月 | 新学期開始 |
5月 | 11月 | 通信指導 |
6月 | 12月 | なし |
7月 | 1月 | 単位認定試験 |
8月 | 2月 | 単位認定試験成績発表 |
9月 | 3月 | なし |
自分は4月と10月は一番やる気がある時期だったのでこの時期は放送授業の教科書を読みつつ、オンライン授業をレポートまで終わらす感じでやってました。オンライン授業のレポートを片付ければあとは放送授業の方を進めるだけで良いのでだいぶ楽になりますからね。そして通信指導をこなしつつ教科書を読み進めたり過去問をやるなどして単位認定試験に向けて勉強する感じでした。そして、その後は次学期に履修したい科目の放送授業を視聴したりしてましたね。そんな感じで進めてたので新学期開始から単位認定試験まではほぼ放送大学の勉強に当てていて趣味のプログラミングとかはほぼやってませんでした。これができるのは単位認定試験が終わってから次の新学期までの間って感じでしたね。自分はKrav Magaの練習もやっているので単位認定試験終了までは流石に趣味プログラミングまで手を出せる感じではなかった😥
科目によっては放送授業とオンライン授業でセット的に扱えるものもあったのでそういうのは同時に履修するとわかりやすくて良かったです。
例えば、自分が履修した中だとこの辺はセットで履修するとよりわかりやすい系です。
- 初歩からの数学と演習初歩からの数学
- 日本語リテラシーと日本語リテラシー演習
- 地理空間情報の基礎と活用と生活環境情報の表現-GIS入門
- Rで学ぶ確率統計とデータの分析と知識発見
- 問題解決の数理と数理最適化法演習
履修して良かった授業
全体的に勉強になったので良かったのですが、特に良かったなと思った科目はこれらですね。
日本語アカデミックライティングは論文の書き方が主題ですがそれだけではなく、単に文章の書き方だけでなくて論文を書くプロセスについて教えてくれる科目です。面白い文、詩的な文ではなくてアカデミックな文章もしくは、仕事などでドキュメントを書くときなどに役立つと思います。
情報理論とデジタル表現は自分が単純にこの辺はあまりわかってなかったので勉強になったというところですね。
身近な統計とRで学ぶ確率統計は統計学系統ですね。機械学習とか興味はあるけどよくわからんって感じだったのですが、なんとなく機械学習を使ったプログラミングとかの本が読めるようになりました😀
記号論理学は個人的に日常的に多用することはないんだけど、理論的な説明をするときに使われることも多いし必要な知識ですよね。
はじめての気象学は完全に趣味で履修したやつです。仕事でこの知識が必要になったことはないし、これからも使うことは無い気がしますが興味があるところだったので非常に面白かったです。教科書だけでなく放送授業の内容も良かったですね。
反省点
やっぱり試験のための勉強になってしまうというのはあるんですよね😭 単位認定試験があると思うと単位取得が主目的になってしまいます😨 なので興味のある科目に関しては今でも教科書を読み返したりしてます。
放送大学入って勉強して良かったか
例えば基本的なソートのアルゴリズムとかすでに知ってることも当然あるんですが、そういうものについては復習に、知らない知識については新しく学ぶってことができるので学び直し&新たな学びとできたのは結構良かったと思います。
ちなみに、放送大学の一部の授業は全15回全て公開されているものもあるのでamazonとかメルカリで教科書買って勉強することもできますよ。
あとは、4年前に今さら大学とかいいかーと思って入学しなかったら今の学位取得という結果はないので入学して勉強続けた結果として学位を得たというのはありますね🎉
次は
情報系の大学院修士課程なのか・・・
さらに時間とお金を使うことになりますけどね。 (´-`).。oO(狂気の沙汰ほど面白い・・・!