jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

“マイナンバー���ード事務所”を新設することの提案--市町村役場では専門性に疑問

戸籍証明書を取得しようとして知った、マイナカードが全く役に立たない現実 (msn.com) 2023/8/1 という記事を見て,「そうだったっけ?」と思った。この記事を書いたジャーナリストは,都内在住と見られ,都内23区でマイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアで「戸籍」証明書が取れない,と言っているのである。

 しかし,コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付【コンビニ交付】 | 利用できる市区町村 (lg-waps.go.jp) から東京23区をいくつか開いてみたが,戸籍をコンビニ交付できるように見える。この記事は,いつの段階の話だろうか。

 確かに,少し前までは戸籍をコンビニのマルチコピー機で取るのは少し面倒だった。そもそも,住基カードの時代に,戸籍のある自治体に対して,電子発行できるように手続きをしておく必要があったためである。筆者も,住基カード時代に手続きをしたつもりになっていたので,簡単に取得できると思っていたのだが,まずこの手続きをアナログ的に行わなければ,電子取得ができないとわかった。

 実は,戸籍を移すために,戸籍謄本を取得する必要があった。今さら前の戸籍のある市町村と電子取得の手続きをしても仕方がないため,今年は必要な書類を郵便で取り寄せることにした。申請書類は市町村の市役所のホームページからPDFファイルをダウンロードして書き込めば良かったのだが,支払いは相変わらずの郵便小為替。これを取得するのに郵便局の窓口に行かなければならず,しかも発行手数料が450円もかかるというバカげたシステムである。しかし,切手では受け取ってもらえないし,まして現金を送っても受け取ってはもらえない。返送用の封筒に切手を貼って同封する必要もある。まあ,これまで数十年の人生の中で,数回しかしていない手続きなので,面倒だが仕方がないかなとも思う。これがコンビニでできるのなら,やはり便利だと思うのである。

 さて,2016年1月からスタートしたマイナンバーカード発行だが,最初は顔写真を印刷して同封して申請するというところが面倒だなと思って見送ってきた。そのうち,顔写真データを登録Webサイトにアップロードする方法が提供されたので,2018年に申請した。しかし,カード受け取りのためには市役所に出向かなければならなかった。カードに印刷された顔と,本人の顔の照合を市役所の職員がし,パスワードを入力して手渡す。

 出頭してカードを発行するのは,運転免許証もパスポートも同様なので,別に問題はない。パスポートの場合は,申請の際に渡した顔写真と本人の照合をするし,運転免許証の場合はその場で写真を撮影してリアルタイムにカードに書き込むから間違いは起こらない。マイナンバーカードも10年に1度の更新なので,それほど手間とは思わないだろう。更新は誕生日基準なので,登録のときのように窓口に集中することもないだろう。

 ただ,市役所が窓口だと,「ついでの手続き」になってしまう危険性が高いことが,今回の更新手続きで分かった。市役所でも相当のスペースを割いてマイナンバーカードの手続きが行われていた。

 ここは思い切って,警察署やパスポート事務所,年金事務所などと同様に,「マイナンバーカード事務所」という専門組織を各地方自治体に作るべきではないか,そう思うようになったので,提案したい。市町村役場の「ついで仕事」にしてはダメではないだろうか。