Microsoft Expression Blend
Microsoft Expression Blend(マイクロソフトエクスプレッションブレンド)とは、マイクロソフトが2007年2月16日より販売を始めたXAMLベースのユーザーインターフェース設計ツールである。単品のほか、Expression Studioの一部として販売される。Visual Studio 2012 より Blend は Visual Studio に統合された。
概要
[編集]本製品はデザイナー向けとされ、主にVisual Studioとの連携で使用される。Windows Presentation Foundation(WPF)を利用したアプリケーションの作成についてはVisual Studio 2005にてサポートされたが、各オブジェクトの配置程度のものでしかない。そこで、ユーザーインターフェース部分のデザインを受け持つのが本製品で、以下のことが可能である。
- 図形などを用いたオブジェクトごとの編集
- オブジェクトのイベントやプロパティごとにアニメーションを設定し、タイムラインで動きを編集
- Visual Studioとのプロジェクトの共有
なお、本製品にはVisual Studio 2005 Standard(後述のExpression Blend 2は2008)が同梱されている。
Expression Blend 2
[編集]2008年7月18日にリリースされたExpression Blend 2は、WPFのほかにSilverlightにも対応し、クロスプラットフォーム向けのリッチインターネットアプリケーション設計ツールとしての性格も持った。
Expression Blend 3
[編集]2009年7月22日にリリースされたExpression Blend 3では、Adobe Photoshop形式のファイル(PSDファイル)とAdobe Illustrator形式のファイル(AIファイル)の取り込みに対応し、その他ユーザーインターフェイスのプロトタイプの作成を支援するSketch Flowなどの機能も追加された。
Expression Blend 4
[編集]Expression Blend 4は2010年6月7日にリリースされた。
Expression Blend 4 for Windows Phone
[編集]Expression Blend 4にWindows Phone 7上で動作するアプリケーションのユーザインタフェースデザインを行う機能を付加するもの。2010年4月29日にPreview2がリリースされた。
Blend for Visual Studio 2012
[編集]- Visual Studio 2012に同梱されている製品。製品名に「Expression」という名前はついていない。
- Windows 8で使われるWindows ストア アプリおよび、Windows Phone SDKをインストールした場合は Windows Phone アプリのデザインをサポートする。
- WPFやSilverlightのデザインは、Visual Studio 2012 Update 2 という更新プログラムで対応する予定であることが発表された。
- 内部バージョンは 5。
Blend for Visual Studio 2013
[編集]Visual Studio 2013 に同梱されている。
Blend for Visual Studio 2015
[編集]Visual Studio 2015 に同梱されている。
Blend for Visual Studio 2017
[編集]Visual Studio 2017 に同梱されている。
Blend for Visual Studio 2019
[編集]Visual Studio 2019 に同梱されている。
Blend for Visual Studio 2022
[編集]Visual Studio 2022 に同梱されている。Silverlightのサポート終了に伴い、SilverlightのUIデザイン機能が削除された。内部バージョンは17 (Visual Studio 2022 と同じ)
関連項目
[編集]外部リンク
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