hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

1年間禁酒した

昨年の11月からやめてみて、無事1年継続できている。
20歳ごろからちょっとずつ飲んでいたのが、和民に行くと用もなく飲み続けられるぞ、とか、人の家に上がりこんでスーパーマリオ64をやりながら飲み続ける、とか、真冬にウイスキーを求めて雪の中自転車ででかけたりとか、だんだん酒量が増えてきて、友達とおしゃべりすることと酒を飲み続けることの違いがよくわからなくなっていた。
どんなときでも酒があればうれしいので、夜行バスで友達が朝京都にやってきたら、朝から熱燗を出し、もし家に来られない、外で会いましょうとなったら、朝からやよい軒で飲む、という暮らし。
勉強会のあとの懇親会とかで調子よくおしゃべりしているとだんだん知人が増えてきたのは良かった。いまの交流関係のある人たちはほとんど酒の力とパソコンテクニックの力で手に入れたと思う。
ただ、飲み続けていると判断力が低下して飲み続けるという最悪のループに突入して、飲みすぎて翌日何も出来ない、みたいなことがたびたびあって、一年の大半をこうやって過ごすのかと思うとちょっときびしい、と思ってやめた。


驚くべきことにこのあと夕方に映画を見に行って、カプリチョーザのピザとサラダと白ワインのセットで一杯やっている。それが最後の一杯だった。
1年飲まなかったのは過去最長で、それまでは何度やめても再開したりと、けっこう苦労していた。

いろいろ本を読んでいた。

吾妻ひでおが仕事を放り出して公園で暮らしたり入院したりする本。全てほっぽりだして気楽に暮らせるのは魅力的にも感じる。


酒飲みまくってた作家が酒やめました、という本。ぼんやりうだうだ話しているという印象で、論理的な運びはあまり明晰さがなくてよく覚えてない。

酒の楽しみは人生の資産でなく、楽しみと呼んでいるものは実は負債そのものであった



これは普通に治療って感じの本だった。子供はアルコールがなくてもストレスを乗り越えられる。アルコールでまぎらわせるのではなくて原因から取り除いたり対処したりする必要がある、と記されていたと思う。
スパイ映画とか見るとかっこよくアルコールをたしなんでいるけどスポンサーの意向で演出されてるだけだよね、とか。タバコに関してはかっこいいっていう感情はなくなってて、えっ禁煙じゃないのって思ってしまう。

あとこれは最近読んだけど依存症ビジネスもおもしろかった。なぜ人気があるかというと、依存性があるので売れば儲かる、というだけのこと、という理解をしたら、ファストフードには糖分と脂質がたくさん入っていて食べたくなるし、そういうものを売れば儲かる、ということと同じことに思えてくる。
blog.sushi.money


こういうインプットをしていると、酒を飲まないこととはどういうことなのか?ということを毎晩考えたり、日中も考えたりしていた。
いまは、ただ酒を飲まないこと以上の意味はないでしょ、と思うけど、当時は酒を飲むことにとりつかれていた。もし飲み会が発生したらどうしよう、とか、正月に酒を進められたらどうしよう、とか、さまざまなシミュレーションをしていた。

トレイラーパークボーイズ

当時トレイラーパークボーイズをNetflixで見ていて、登場人物がめちゃくちゃに酒を飲むのでおもしろい。酒をプールに満たして浸かったりする。最初の方は画質が低くてぎょっとするけど見ていくと味があっておすすめ。
Trailer Park Boys | Netflix Official Site

炭酸水

酒やめようと決めてからは、口に液体をどんどん入れてないと違和感を感じてしまって、炭酸水を飲んだりしていた。移動中の電車ではビールを飲まないと違和感があったのでそのかわりに炭酸水を飲んだり。
液体を口にする頻度がおかしなことになっていたと思う。今はべつに液体を口に入れてなくてもなんの違和感もないし、水分摂取量が足りなくて困ってる。

しゅわしゅわしていれば刺激があってよかろう、と、炭酸水メーカーで炭酸水を大量に作って飲んでいた。これにレモンを加えたり、クエン酸を加えたり、シナモンに生姜などを煮込んだシロップで割ったり、クラフトコーラを製造してみたり、といろいろやっていた。クラフトコーラは材料費が高すぎる。普段の飲み物としては、レモンを絞るくらいで十分だった。
最近は別に炭酸水もそれほど飲みたいと思わなくて、純粋に水分とるのを怠って水分不足になりがち。今日は気づいたらコーヒー1杯と水1杯しか摂取してなかった。

コーヒー

最近コーヒーを家で飲むブームが来ていて、いろんなワインを買ってみるみたいな、香りを求めるという側面はすべてコーヒーに吸い取られた。
焙煎所に行ってちょっといい豆を100グラムとかそういう単位で買ってきて、うますぎるぜ、というのをやっている。
その前はマリアージュフレールの紅茶を飲んだりしていたけど、一度買うとたくさん手に入ってしまって、なくなるまで大量に飲むことになって飽きてきた。
何かしら飲むのが楽しみな液体があるのは良いことだと思う。
坂の途中のコーヒー定期便をやっていて毎回各地のコーヒーが届くのが楽しみ。
cart.on-the-slope.com


香り

香水とかアロマオイルとかにも関心が出てきていた。無印でいろんなアロマオイルを買ってきて、素焼きの石にぽたぽた落としたりする。
エルメスの赤いルバーブの香りが好きで、ハンドソープを買ったり香水を買ったりした。この香りを吸うのが酒を飲むときと同じくらい楽しみになっている。
《オー ドゥ ルバーブ エカルラット》 ハンド&ボディ クレンジングジェル | Hermès - エルメス-公式サイト

家にいる

物理的に酒を飲む会合がなくなったのも大きい。単純な理論で、家に居て、家に酒がなければ飲めない。
調理用の酒とかワインとかは置いてるけど飲もうと思わなくなった。酒を飲むことは面白い夢を見ようとして無理に寝続けることとか、何か良いカードがが偶然出ることを期待してスマホのガチャを引きまくるのと同じ行為なように思える。

体重

なにもしなくても体重がどんどん減っていった。最大70キロくらいあったのがいま60キロくらいになっていて、1ヶ月に1キロずつくらい減っていて1年で10キロくらい痩せた。
スタンディングデスク買ったからな〜、とか思っていたけど、毎日4時間から6時間ほどだらだら口にいろんな物を詰め込み続けていたのをやめたのだから摂取カロリーはだいぶ減っていそう。
実はこれまでに10年間かけて10キロくらい体重が増えていたのが10年分くらいひゅっと痩せたので、やはりあれだけ飲んでると摂取カロリーオーバーしてたんだな…ということがわかる。ジムに通ったりしていたけどそもそも摂取しないほうが維持しやすいということだと思う。


子育て中とかとくに酒を飲む時間もなく、夜はぱっと起きる必要があるので気絶しているわけにはいかないとか、保育園どこにするかとか、書類を書いたりとか、考えることが多かったり、泥酔して子供を危険な目にあわせたりするリスクも軽減できると思うので、やめてよかったと思う。