那覇の11月の最高気温の平年値は25.0℃、最低気温は20.4℃となっています。11月になると南国沖縄でも気温が下がり始めます。那覇の今年の真夏日の終わりもそろそろとなりそうです。
11月の台風発生（平年値）を見てみると
台風の年間の発生数の平年値は25.1個で、沖縄地方への接近数は7.7個となっています。今年の台風は本日11月1日(金)までに21個発生していますので、あと4個程度発生すると平年���値となります。
台風の発生数と沖縄県への接近数の平年値を見てみますと、台風の発生数の平年値は10月が3.5個、11月は2.2個、12月は1.0個で、月別の接近数は10月が1.1個、11月は0.3個、12月は0.0個となっています。
例年の台風の進路は
台風は、春先は低緯度で発生し、西に進んでフィリピン方面に向かいます。夏になると台風が発生する緯度が高くなり、太平洋高気圧の周りを回って日本に向かって北上する台風が多くなります。
8月は台風の発生数が年間で最も多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路を取ることが多くなります。9月以降になると、沖縄の東の海上から放物線を描くように本州付近を通るようになります。このとき本州付近では秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。
台風21号は11月1日(金)午後3時現在、東シナ海にあって北北東へ進んでいます。2日(土)には温帯低気圧へ変わる見込みです。先島諸島では、しばらく強風に注意が必要です。また、うねりを伴う高波にも注意が必要です。
この先の寒暖差に注意
11月17日(日)にかけての那覇の天気と気温の予想を見てみましょう。この先は、比較的天気が安定する日が多くなりそうです。7日(木)ごろは大陸から寒気が流れ込むため、最低気温は22℃前後まで下がる見込みです。ぐっと寒くなりそうですので、上着の準備をお願いします。ただ、その後は気温が上がりやすくなる見込みです。
10月31日(木）に「高温に関する早期天候情報（沖縄地方）」が沖縄気象台から発表されました。沖縄地方はこの先、暖かい空気に覆われやすいため11月8日(金)ごろからかなりの高温になる予想として注意を呼びかけています。（かなりの高温の基準：5日間平均気温平年差＋1.7℃以上）
11月中旬ごろにかけて、気温の変化が大きくなりますので、寒暖差にご注意ください。
3連休は次第に天気回復 暑さ続く
2日(土)の沖縄地方は、台風から変わる温帯低気圧や前線の影響で、不安定な天気となりそうです。ザッと雨が降る時間帯がありそうです。3日(日)の文化の日は、沖縄本島地方では天気が回復するでしょう。宮古島地方や石垣島地方でも晴れ間がありそうです。大東島地方は、連休は行楽日和となるでしょう。最高気温は28℃前後で暑さが続くでしょう。
最低気温が高いのも特徴で、那覇や名護、南大東島の2日(土)の予想最低気温は27℃くらいの見込みで記録的な暑さとなりそうです。これまでの11月の最低気温が高い記録は、那覇で2011年11月4日に25.4℃(2003年11月2日も25.4℃)を観測、名護では1974年の11月8日に25.6℃、南大東島は2000年11月1日に25.6℃(1996年11月11日にも25.6℃)を観測しています。
崎濱綾子
気象予報士／防災士（株式会社ウェザーマップ）
沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005～2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月～金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風（カーチーベー）。
