3社を特定→出向き差し押さえ通知 4299万円を取り戻した阿武町

有料記事

大藤道矢 大室一也 太田原奈都乃
[PR]

 山口県阿武町から誤入金された4630万円のうち400万円を別の口座に振り替えたとして、住民の無職田口翔容疑者(24)が電子計算機使用詐欺の疑いで山口県警に逮捕された事件で、町は24日、誤入金した約9割にあたる約4299万円を確保したと会見で明らかにした。

 町側が確保したのは4299万3434円。田口容疑者が3社に出金した計4292万4691円と、田口容疑者の口座に残っていた6万8743円の合計という。

 これまで田口容疑者の代理人弁護士は、誤入金があった4月8日から18日にかけ、田口容疑者の口座から海外のネットカジノと取引があるとみられる国内3社の決済代行業者への振り替えなどが続き、ほぼ全額が出金され、田口容疑者は弁護士に「すべて海外のネットカジノで使った」と説明した。

 町側の弁護士は「示談や交渉でなく、国税徴収法に基づいた(決済代行業者)3社の口座の差し押さえなどによって、法的に(約4299万円を)確保した」と述べた。

 弁護士によると、町側は、田…

この記事は有料記事です。残り359文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません