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小島アジコのブログです

幾つかのTwitterの移転先SNSを試してみたので、感想を書く

幾つかのTwitterの移転先SNSを試してみたので、感想を書きます。
個人的なイメージだし、ガシガシ使っての感想ではないので、あくまでも参考にとどめてください。
※追記しました。

bluesky

色々Twitter以外のSNSを触ってみたんだけれども、使い勝手の感じが一番いいのはbluesky。ただ人口の多さが問題で、それなりに人がいないとSNSとして機能しないので、そこが致命的だと思う。
それ以外問題はないが、そこが問題なので、移転先に選ばれないと思う。

Instagram

そういう風に考えると、Instagramが一番いいのだけれども、あそこは投稿するためには画像を必ず張らないといけないので、Twitterみたいに誰かと会話したり議論したり情報交換をする場にはならない(多分させないためにそういう仕様にしているのだろう)ので、そこらへんが自分にはどうにも息苦しい。
会話型SNSではなく、交流はもっぱら『いいね』なので、利用者が互いに分断されている感じがする。
あと、写真の内容も偏っていて、赤ちゃん子供料理旅行動物がメイン。漫画はストーリー漫画はほとんどなく、エッセイ系が殆どと、あと、スカッとジャパン系の漫画が多くて、ちょっとここでは自分は息が出来ないな…という印象。ユーザー数が多いので、情報発信ということでいうとここなのだろうけれども、ここでフォロワーを確保して、自分の書く種類の漫画を拡散できるかというとそれは無理な気がする。
重ねていうが、画像を上げないと投稿できないので、文章によるコミュニケート��出来ない。Twitterで技術系のクラスタは絶対に来ないだろうし、怪異を語るTwitterや物語や文章で勝負してくるユーザーは殆ど移動してこないのではないかと思う。

misskey

misskeyはなんだかよくわからない感じ。『なんだかよくわからない感じ』がmisskeyなのだと思う。サーバーによって毛色が違うらしく、それぞれのサーバーが小さなSNSという感じ。一番Twitterに近い感じの環境が構築できそうだけど、みんなが引っ越してきてくれるかになる。やっぱり。
サーバーによって毛色が違う、という話をしたけれども、それは言い方を変えると『サーバーそれ自身が目的がある』ということで、無目的に拡散するTwitterとはそこが違う。それがいいところであるし悪いところである。サーバーの外に情報を求めていかないと早晩、自分がたこ壺状態になる可能性もあると思う。拡散力についてはわからない。全体的に利用者がおさない感じがするというのは確かに感じる。絵文字がたくさんついていて楽しい。ただ、そういうコミュニケートを重視すると言葉によるコミュニケートが相対的に小さくなるのでそれが少し寂しい。
あと、イラストにしても文章にしてもTwitter以上に『配慮』を求められることが多く、閲覧注意(NSFW)*1が絶対に必要。Twitterが無法地帯過ぎたんだ。もちろんメスガキとかも禁止ワードに入ります。(入るところが多い)

discord

discord。厳密にはSNSではないけれども、ここに。いくつかのサーバーに所属し、横断的に情報を発信して受診するようにしたら、かつてのTwitterみたいな使い勝手になる。油断すると蛸壺化するのも一緒。今一番常駐していて楽しい。ただ、情報発信、拡散力となるとその機能はゼロ。自分は漫画家なので、情報をどこかで公開して知ってもらわないといけないけれども、それがここでは不可能なので、あくまでも個人的な情報収集と楽しみのための利用にとどまると思う。

はてなブログはてなブックマーク

はてなブログはてなブックマーク。もうSNSですらない。ただ、以前書いたようにはてなブックマークSNSの性質も併せ持っている。『拡散(ブクマでバズれば)』と『ログを残す』(SNSサービスその性質上どれもログを観にくい!)と『自分の肌に合っている』というところがとりあえず満たされているので、拡散のための道具としたらここも選択肢に入る。ただPVはTwitterの1/20程度だけれども……。他のSNSよりも結局ここを選択した方が、『戦える』可能性はある。Instagramは正直戦う前から負けている。

それ以外

小説家になろう、とカクヨム。pixiv。
SNSサービスを導入してくれるととてもありがたいのだけれども、難しいとは思う。ここら辺から追い出された人たちはそれぞれの毛色のmisskeyに吸収されていくような気がする。というか実際そこ以外選択肢がない。

twitter(X)

早く帰ってきてくれー!いまならまだ間に合う~~~~!
という気持ちでみんなTwitterに未だにへばりついている状態。
本当に何とかなるなら何とかしてくれ。

threads

試してない。
twitterと同じ使い勝手だというが、メタ社も信用できないんだ…。(Instagramもメタ社だけど)

移転先のまとめ

なので、利用者の種類と移転先はこうなると思う。

利用者の種類 移転先
リア充
美容
一般利用者
動物好き
旅行好き
主婦
Instagram/threads
技術系 bluesky/discord
イラスト漫画小説
創作クラスタ
misskey
議論系
議論系アルファ
はてなブログ/note
大喜利 絶滅

とにかく、いくつかのSNSのアカウントを取って更新をしたりしているけれども、どうにもしっくり来ていない。
本当にTwitter復活して欲しいという気持ちでいっぱい。

追記 まだ『札束で殴る』ゲームになっていない

時期SNS争奪戦、まだ『札束で殴る』チームが出てきていない。
参照 https://togetter.com/li/2197693
(threadsは少しそんなところあったけど)まだ、その機(Xの状態)ではない、という判断なのか、それとも、そこまでしてSNSの覇権を握るということに価値を見出していないのか。
以前、2007年くらいにブログがブームになり出したころに、ユーザー獲得戦があった。金のあるところは芸能人ブログを始めたり、他のブログで書いていた有名人、アルファブロガーを引き抜いてきたりして、結局abemaブログとlineブログが大手になってそれ以外はその他、という感じになったのだけれども、今現在どうなっているのかというと、ブログサービスとして残っているのは、当時ユーザー獲得に非積極的(というか色々やっていたのだけれども、恐らく資金の問題でそこまで大掛かりなことができなかった)はてなブログだけしか残っていない。
はてなブログがなぜ最終的に残ったのか。色々な理由があると思うが(ブログがもうからないので他のサービス業者が手を引いたとか)結局更新のしやすさというシステム周り、そのブログサービス内でのユーザー間の交流の仕組み(他のブログにもランキングと読者登録はあったが、どうしても有名人に偏ってしまっていた)が功を奏したのだと思う。それは下手に芸能人を呼んで彼らを優遇しなかったので、文章自身の面白さにより人が集まってきたということもあったのだと思う。長期的に見て、その生態系を決めるのは『地形(システムのデザインの暗喩)』なのだと思った。
SNSの面白さ、価値は、短期的には、そのサービスを利用している総人数(生態系の豊かさ)と有名芸能人(これは、これを広告塔に人が結局集まってくるため)に拠っているが、長期的に見て残るサービスはもしかしたら『はてなブログ』のような、ユーザー同士が交流でき、有名人やアルファによる一方的な情報発信の場にならない仕組みを構築できた場所なのかもしれない。
……はてなハイクはサービス終了しましたが……。

*1:Not Safe For Work 職場で見ても大丈夫かどうかっていう基準