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USA-223

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
USA-223 (NROL-32)
SLC-37B で打上げ待機中のデルタIV Heavy ロケット
主製造業者 不明
衛星バス 発展型オリオン(メンター)
任務 シギント (電子諜報)
打上げ日時 2010年11月21日, 22:58 UTC
輸送ロケット デルタ IV Heavy D351
打上げ場所 ケープカナベラル空軍基地 SLC-37B
COSPAR ID 2010-063A
SATCAT 37232
軌道要素
参照座標 地球周回軌道
軌道 静止軌道
軌道傾斜角 5.09°
遠点高度 35985 km
近点高度 35601 km
軌道周期 23.93 時間
静止経度 東経 100.9°[1]
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USA-223、もしくは打ち上げ前の名称NRO Launch 32 (NROL-32) は、2010年に打上げられたアメリカ合衆国偵察衛星であり、アメリカ国家偵察局(NRO)が現在運用中のものである。この衛星は、2019年現在において、今までに打上げられたスパイ衛星の中で、最大のものであるというレコードを保持している。

USA-223は、その詳細と任務は公式には機密に指定されているが、アマチュアの人工衛星観測者達は、この衛星がマグナム/オリオン・シリーズとしては7基目、こ のシリーズの後期型である発展型オリオン(メンター)シリーズとしては5基目に当たるシギント偵察衛星の1基であると同定している。オリオン(メンター)シリーズの衛星は、地上の微弱な電波信号をキャッチすることを可能にする非常に巨大なアンテナを備えており、シギント(信号諜報)活動に用いられている。このアンテナの直径は100m程度に達すると考えられている[2][3][4][5][6]。打上げられた2010年に、当時の国家偵察局長Bruce Carlsonは、この衛星は今までで打上げられた中で最大の衛星であると述べている[7][8][9]

USA-223 は、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスによってケープカナベラル空軍基地SLC-37B打上げ複合施設から打上げられた。打上げ時刻は、2010年11月21日、22:58 UTC であった[10]。離陸後にロケットは東向きに飛行して静止軌道に向かった。23:05 UTC までにはロケットのステータス情報の公式な更新は停止されている[11]

関連項目

[編集]

脚注

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  1. ^ UCS Satellite Database”. 憂慮する科学者同盟 (1 September 2013). 26 December 2013閲覧。
  2. ^ Spy satellites of the NSA (fr)
  3. ^ Ray, Justin (17 November 2010). “Essential U.S. Spy Satellite Launching Friday”. en:Space.com. 24 November 2010閲覧。
  4. ^ この巨大なアンテナは細い金属製ワイヤーの網でできており、打ち上げ時は折りたたまれて、衛星本体とともにフェアリングに収納され、宇宙空間で展開される。
  5. ^ TRUMPET / MENTOR - GlobalSecurity.org
  6. ^ MERCURY (Advanced VORTEX)- FAS.org
  7. ^ Bruce Carlson (2010年9月13日). “National Reconnaissance Office Update”. Air & Space Conference and Technology Exposition 2010. 2010年11月25日閲覧。
  8. ^ Bruce Carlson この言はアンテナディッシュの直径が100mをかなり上回っていることを意味しているのではないかと考えられている。
  9. ^ William Graham (2010年11月21日). “Delta IV Heavy launches with NROL-32”. nasaspaceflight.com. 2010年11月22日閲覧。
  10. ^ McDowell, Jonathan. “Issue 635”. Jonathan's Space Report. 24 November 2010閲覧。
  11. ^ Ray, Justin. “Mission Status Center”. Delta Mission Report. Spaceflight Now. 24 November 2010閲覧。