1898年全米選手権 (テニス)
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1898年 全米選手権(1898ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
大会の流れ
[編集]- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場、1914年まで)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場に戻る。1894年-1914年まで)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 男女シングルスでは、「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)で優勝を決定した。男子シングルスでは第4回大会の1884年から実施されてきたが、女子シングルスは第2回競技の1888年から行われた。
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、男子シングルスの前年度優勝者ロバート・レンが参加できなかった。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 競技ルールは、基本的にはウィンブルドン選手権に準拠して実施された。当時の女子シングルスには、他に類例のない特色がいくつかあった。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
大会前年度優勝者
[編集]- 男子シングルス:ロバート・レン [大会不参加、米西戦争従軍のため]
- 女子シングルス:ジュリエット・アトキンソン
- 男子ダブルス:レオ・ウェア&ジョージ・シェルドン
- 女子ダブルス:ジュリエット・アトキンソン&キャスリーン・アトキンソン
- 混合ダブルス:D・L・マグルーダー&ローラ・ヘンソン
男子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- ウィリアム・ボンド vs. ホルコム・ウォード 6-3, 6-3, 6-4
- ドワイト・デービス vs. リチャード・スティーブンス 8-6, 6-4, 7-5
- レオ・ウェア vs. ジョージ・リー 6-2, 6-3, 6-4
- マルコム・ホイットマン vs. クラレンス・バドロング 11-9, 4-6, 4-6, 6-2, 8-6
準決勝
- ドワイト・デービス vs. ウィリアム・ボンド 6-1, 11-13, 6-4, 6-3
- マルコム・ホイットマン vs. レオ・ウェア 6-2, 6-0, 6-2
決勝
- マルコム・ホイットマン vs. ドワイト・デービス 3-6, 6-2, 6-2, 6-1 (ここで優勝決定。ホイットマンが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- マリオン・ジョーンズ vs. キャスリーン・アトキンソン 6-4, 6-3
- キャリー・ニーリー vs. ヘレン・チャップマン 6-3, 6-2
- ヘレン・クランプ vs. モード・バンクス 6-1, 6-3
- マリー・ワイマー vs. エリザベス・ラストール 6-1, 6-0
準決勝
- マリオン・ジョーンズ vs. キャリー・ニーリー 6-0, 6-0
- ヘレン・クランプ vs. マリー・ワイマー 6-3, 2-6, 10-8
決勝
- マリオン・ジョーンズ vs. ヘレン・クランプ 6-4, 7-5, 6-4 [ここから最大5セット・マッチ]
オールカマーズ決勝
[編集]- ジュリエット・アトキンソン vs. マリオン・ジョーンズ 6-3, 5-7, 6-4, 2-6, 7-5 (J・アトキンソンが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス:マルコム・ホイットマン vs. ドワイト・デービス 3-6, 6-2, 6-2, 6-1 [チャレンジラウンド決勝]
- 女子シングルス:ジュリエット・アトキンソン vs. マリオン・ジョーンズ 6-3, 5-7, 6-4, 2-6, 7-5 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス:レオ・ウェア&ジョージ・シェルドン vs. ホルコム・ウォード&ドワイト・デービス 1-6, 7-5, 6-4, 4-6, 7-5
- 女子ダブルス:ジュリエット・アトキンソン&キャスリーン・アトキンソン vs. キャリー・ニーリー&マリー・ワイマー 6-1, 2-6, 4-6, 6-1, 6-2 [最大5セット・マッチ]
- 混合ダブルス:エドウィン・フィッシャー&キャリー・ニーリー vs. J・A・ヒル&ヘレン・チャップマン 6-2, 6-4, 8-6 [最大5セット・マッチ]
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
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