サン・アウグスティン包囲戦 (1740年)
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サン・アウグスティン包囲戦（サン・アウグスティンほういせん、英語: Siege of St. Augustine）はジェンキンスの耳の戦争中の1740年6月から7月に行われた戦闘。
背景
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小規模な小競り合いの後、ジョージア植民地のジェームス・オグルソープ総督はイギリスの正規軍（オグルソープの連隊）、ジョージア植民地、ノースカロライナ植民地、サウスカロライナ植民地からの民兵、そしてクリーク族、チカソー族、ユッチー族のインディアン部隊で構成された混成軍を編成した。戦役は1739年12月に開始、オグルソープは翌1月にはサン・アウグスティンの西にあるスペインの要塞を襲撃していた。1740年5月、オグルソープはサン・アウグスティンへの遠征を行った。彼はまずサン・ディエゴ要塞（San Diego）、ピコロッタ要塞（Picolotta）、それから黒人の自由人が築いた初の集落であるモセ要塞（Mose）を落とした[5]。
包囲
[編集]オグルソープはサンタ・アナスタシア島に砲台を設置、一方イギリス艦隊はサン・アウグスティン港を封鎖した。6月24日、オグルソープは砲撃を開始、以降砲撃は27日間続いた。6月26日、スペインのソーティ部隊300人[6]はハイランド・レンジャー120人とインディアン30人が駐留していたモセ砦を攻撃した。このモセ砦包囲戦において、駐留軍は不意を突かれて戦死68、捕虜34を出した一方、スペイン軍の損害は10人に留まった[7]。
スペインはイギリス艦隊の封鎖をすり抜けてサン・アウグスティンに補給船を派遣することに成功、イギリス軍は兵糧攻めでサン・アウグスティンを落とす望みもなくなった。オグルソープは上陸して砦に強襲を仕掛け、同時に艦隊が港にいるスペイン船を攻撃する計画を立てたが、海軍のピアース少将はハリケーンの季節が訪れたとして攻撃を行わなかった。結局、オグルソープは築いた砲台を放棄、包囲も解いてジョージアに戻った。
脚注
[編集]- ^ イギリス軍の数字は文献によって違い、インディアンの人数は100から1,100で合計は900から2,000と開きがあった。
- ^ Letter of Governor Montiano to the Governor of Cuba, 28 July 1740.
- ^ Robert Beatson, Naval and Military Memoirs of Great Britain, from 1727 to 1783, London, 1804, p. 20.
- ^ David Marley, Wars of the Americas: a chronology of armed conflict in the New World, 1492 to the present. ABC-CLIO. ISBN 978-0-87436-837-6, p. 255.
- ^ 1728年にイギリスがサン・アウグスティンを攻撃したとき、黒人はイギリス軍を撃退するのに手助けしたため、モンティアーノ総督は謝礼としてフロリダにおける奴隷制を廃止した。
- ^ Letter of Governor Montiano to the Governor of Cuba, 6 July 1740; Collection of the Georgia Historical Society.
- ^ Report of the Committee Appointed by the General Assembly of South Carolina in 1740. On the St. Augustine Expedition under General Oglethorpe. Published by the South Carolina Historical Society. (Charleston, S.C. : Walker, Evans & Cogswell Co., Printers, Nos. 3 and 5 Broad and 117 East Bay Streets, 1887.) Extract No. 32 Deposition of Thomas Jones, survivor of the Battle of Fort Mose. イギリス側のThomas Jonesとスペイン側のモンティアーノ総督の内容は相違した。
関連項目
[編集]| 典拠管理データベース: 国立図書館 |
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