コンテンツにスキップ

アウトバーン (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アウトバーン』
2009 remastered edition
クラフトワークスタジオ・アルバム
リリース
録音 Kling Klang Studioデュッセルドルフ
Conny's Studio(ケルン
ジャンル 電子音楽
クラウトロック
時間
レーベル フィリップス・レコード
プロデュース ラルフ・ヒュッターフローリアン・シュナイダー[2]
専門評論家によるレビュー
クラフトワーク アルバム 年表
ラルフ&フローリアン
1973年
アウトバーン
1974年
放射能
1975年
テンプレートを表示

アウトバーン』(Autobahn)は、ドイツのユニットクラフトワークの4枚目のアルバム。1974年11月フィリップス・レコードよりリリースされた[1]。1998年にCD化され再リリースされている。

解説

[編集]

本作は、現代音楽の一ジャンルであった電子音楽を初めて大衆に浸透させたとされる音楽史上重要なアルバムである。タイトルトラックの「アウトバーン」は22分36秒にも及ぶ演奏が、シングルリリースのため3分に大幅に編集された[3]。同シングルはBillboard Hot 100で25位に到達し[4]ヨーロッパに於いてもチャートの上位に到達した[5]。 アウトバーンの他にも、「Kometenmelodie2」がシングルとして発売されている[6]。日本におけるYMOを筆頭としたテクノ・ポップの源流にも位置付けられる。

「アウトバーン」ではヴォコーダーを用いたヴォーカルが入るが、残りのトラックはインストゥルメンタルである。本作に使われたミニモーグは当時のフォルクスワーゲンに相当する価格であった。 「Kometenmelodie」は前年にクラフトワークのファーストシングルとして発売された、「Kohoutek-Kometenmelodie」をリメイクしたものである。

allmusicはクラフトワークの全アルバム中、本作と『ヨーロッパ特急』、リマスター・ボックスセット・カタログに5starsの最高評価を与えているが、本作に対してのみ更にAlbumPickの評価を与えている[4]

本アルバムは2015年に、制作から25年以上が経ち、文化的または歴史的な価値がある録音物を対象とするグラミーの殿堂入りを果たした[7]

収録曲

[編集]
A面
#タイトル作詞・作曲時間
1.アウトバーン - Autobahn」("Motorway")
B面
#タイトル作詞・作曲時間
2.「大彗星(鼓動) - Kometenmelodie 1」("Comet Melody 1")
  • Hütter
  • Schneider
3.「大彗星(軌道) - Kometenmelodie 2」("Comet Melody 2")
  • Hütter
  • Schneider
4.「深夜そして姿なき足跡 - Mitternacht」("Midnight")
  • Hütter
  • Schneider
5.「朝の散歩 - Morgenspaziergang」("Morning Walk")
  • Hütter
  • Schneider

クレジット

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b Cover versions of Autobahn by Kraftwerk”. SecondHandSongs. 2024年7月30日閲覧。
  2. ^ Kraftwerk – Autobahn (1974, Santa Maria Pressing, Vinyl) - Discogs
  3. ^ Thompson, Dave. “Autobahn - Kraftwerk : Song Info”. Allmusic. 2015年10月24日閲覧。
  4. ^ a b Autobahn - Kraftwerk : Awards”. Allmusic. 2015年1月18日閲覧。
  5. ^ 1975年発売。B面曲は発売国によって違うが、主に「Morgenspaziergang」、「Kometenmelodie2」が収録されている
  6. ^ 1974年発売。B面曲は発売国によって違うが、主に「Mitternacht」、「Kristallo(ラルフ&フローリアン収録)」が収録されている。
  7. ^ 2015年度の<グラミー殿堂賞(Grammy Hall of Fame)>が発表”. amass (2014年12月18日). 2015年1月18日閲覧。

外部リンク

[編集]