ここまで来る道のりは長かった。
聖地巡礼のための10話
『ユーリ!!! on ICE』の10話は制作側からの挑戦にしか思えなかった。聖地巡礼するならしてみろ、と。
バルセロナの観光地が次から次へと繰り出された。海外取材に自腹で行ったと語るだけのことはある。
そんな10話において、最もインパクトがあったのは冒頭に貼った指輪交換のシーンで間違いないだろう。険悪ムードからクリスマス市を散策して勇利が指輪を購入。そしてわざわざ教会まで赴き、ヴィクトルと交換する。
おそらくファンの中には、この一連の舞台を巡礼しようと考えている人もいるのではないかと思う。もしそのつもりであるならば、一つアドバイスをしておこう。歩きやすい靴と体力を用意するのだ。
足取りを辿る
というわけで2人の足取りを辿ってみたいと思う。
カサ・バトリョ前
スタート地点である、荷物を失ったベンチはカサ・バトリョ前だ。
ここから全ては始まる。
フィラ・デ・サンタルチア
彼らがまず向かったのは、近くにあるクリスマス市ことフィラ・デ・サンタルチア。この市場は、サンタ・エウラリア大聖堂前の広場で開かれる。ちなみに今年 (2016) の開催期間は11月27日~12月23日であるため、行くなら急いだほうがいい。
カサ・バトリョからフィラ・デ・サンタルチアへと向かうルートはこのようになる。
1.3kmで徒歩15分。確かに近くで、歩いて行ける距離である。
CARRERA Y CARRERA
フィラ・デ・サンタルチアをぶらついているうちに、勇利は宝飾店「CARRERA Y CARRERA」を見つけ、指輪を購入した。そこへ至るルートはこれだ。
あの店はカサ・バトリョを挟んで反対側にあるのだ。最短ルートならばもと来た道を戻ることになるため、おそらく遠回りなルートを取ったのだと思われる。ヴィクトルは、勇利の行動を黙って見守ることにしたが、まさかそのまま2km以上も歩くことになるとは思わなかっただろう。
サンタ・エウラリア大聖堂
そしてついに二人は指輪交換する。その場所はサンタ・エウラリア大聖堂。紛れもなく教会である。指輪の店からはこのようなルートを辿る。
サンタ・エウラリア大聖堂の場所はフィラ・デ・サンタルチアの裏手にあるため、またもと来た方向に戻るのである。今度は最短ルートで行くだろうから、荷物を無くしたカサ・バトリョの前も通る。どちらが大聖堂で交換しようと言い出したのかは不明だが、先ほど通ったばかりの道を2kmも歩いている間、彼らは何を考えていたのか。
プルタル・デ・ランジェル通り
事後に二人が肩を組んで歩くその道は、プルタル・デ・ランジェル通り。ここを通るのは3度目だ。
全行程を振り返る
というわけで全行程を振り返るこうなる。
10話は、指輪を求めた行きて帰りし物語であった。
終わりに
アニメで見ていると怒涛の展開であったが、現実には1時間以上かけて歩き続けることになる。しかしだからと言ってこのルートがおかしいとは思わない。『ユーリ!!! on ICE』は伏線が随所に張り巡らされた作品である。これまで繰り返し勇利はスタミナがあり、どこか頑固な性格であると描かれてきた。そんな彼ならばこうなってもおかしくないだろう。
というわけで聖地巡礼で同じルートを辿ろうと考えている人たちは、体力づくりに励むことをオススメする。
バルセロナの地図
バルセロナ全部の聖地巡礼マップはこっち。