仕事の話をしているといきなりトイレに行く奴

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仕事の話をしているといきなりトイレに行く奴、おれ。「���れやって」、「あい」(←西明日香風に)。こういう場合はべつにいい。トイレには行かない。

ただ、「あの件だけど、これこれがああなったみたいだから、それがこうなった場合、うちとしてはあれをどうしよう?」とかになると、おれはおれなりに頭を使って「それはあれより先にあっちの件をこれこれしたほうが筋がいいんじゃないっすかねえ」とか言いながら、すでに立ち上がって移動しつつある。移動しながら応える。そのままトイレに消えてしまう。「ちょっと失礼」ということもあるし、いわないこともある。

ただ逃げ場としてトイレに入って出てくるわけじゃない。ちゃんと用をたす。用をたす間に、さきほどのあれやこれを反芻する。そこでさっきの自分の発言を見返したりする。自説を強化することもある。考えなおすこともある。新しい考えが浮かぶこともある。出てきて新しいあれやこれやの話をすることもある。話が終わってることもある。それならそれでいい。

どうもこの移動→トイレというのが少し面倒な件についての人との会話とのセットになっているようだ。面倒なメールが来たあともトイレに行く。なんとなくではあるが、動いていることと頭をつかうこと、また、トイレで一人になることと頭をつかうこと、これがなにか思考というものに影響を与えているようには思う。おれにとって人とやりとりするのに必要な儀式のようにも思える。話しかけるたびにいきなりトイレに消えていくのが、社会人として許されるのかどうか寡聞にして知らないが。知らないが、ただ椅子に座ってるより、なにかひねり出せるような気はしないだろうか。アイディア以外のなにかは少なくとも出る。知っておいて欲しいが、おれは尾籠な話を嫌う。本当のことだ。

突然だが、『移動トイレ会議』というのはどうか。数人で歩きながら会議する。身体の動きによって五感から沸き上がってくるなにかによって良いアイディアが出る。そしてすかさずみなでトイレに入る。それぞれに用を足しつつ考えをまとめる。トイレから出ると、また歩き出す。サラリーマンたちは夕日に向かって歩き出す。夕日は遠くにあって辿り着くことはない。それでも歩き続ける。悪くない。