ピクシブでの検証機の管理について
こちらは ピクシブ株式会社 Advent Calendar 2014 の12/23の記事です。
こんにちは、pixivのAndroidアプリを開発している若手アルバイト @i315 です。
今回はピクシブで行っているAndroidアプリのデバッグに使う検証機の管理についてお話します。
Android開発でコードを書いたあとに手元でアプリを走らせるには、エミュレータを使用したりPCに実機を接続しアプリをインストールする方法があります。エミュレータを使用する方法は、パフォーマンスの問題*1があることに加え、PCから操作するために実機を使うのに比べ思うような操作感を得られない欠点があります。そのため、ピクシブでは開発中に実機でデバッグをしています。
実機デバッグは複数の端末で素早く検証でき、利点も多いのですが端末の数を増やすにつれ管理が煩雑になります。そのため、ピクシブでは検証センターと称する検証端末を置いたスペースをオフィス設けてサポートチームと共用しています。こちらが現在の検証センターの様子です。
この検証センターはハンドメイドマーケットサイトであるEtsyの端末管理方法を参考にして実践したものです。
Etsy’s Device Lab - Code as Craft
現在の検証センターになるまでに感じた大きな2つの問題とその解決策をご紹介します。
最初の問題は、端末を置いている検証センターから端末の所在が分からなくなってしまうことです。これは、名前を書いた付箋を貼ることで解決しました。
付箋を貼ることにより使用者を特定でき、端末の所在を把握することができます。
もう一つの問題は、同時に複数の端末を充電すると電流が不足して充電できなくなる問題です。この問題は、ある程度の電流を流さないと充電されない端末が存在することに起因します。以前16ポート充電できるUSB-ACアダプタを使っていました。1台のUSB-ACアダプタに8台程度接続しただけで充電できなくなり、充電できても非常に遅くなってしまっていました。たとえアダプタ1台あたりの充電できる端末の台数が少ないとしても、すべてのUSBポートに接続した状態で充電できる十分なアダプタを使うことが重要です。いくつか検討した結果、ピクシブで導入したのはこちらのアダプタです。
- 出版社/メーカー: Anker
- メディア: Wireless Phone Accessory
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以前よりポート数は少なくなったためアダプタの数は増えましたが、すべての端末を問題なく充電できておりその恩恵を享受しています。
エンジニア募集!
ピクシブではスマートフォンアプリエンジニアを絶賛募集中です。アルバイトも積極的に募集しています。
次回のAdvent Calendarは?
明日は @Moyashipan が書いてくれるそうです。ご期待ください。
*1:近年エミュレータがx86で動くようになりかなり改善されました。