JSON.org License Literally Says it "shall be used for Good, not Evil" | Javalobby
JSON.org License Literally Says it "shall be used for Good, not Evil" | Hacker News
JSONライセンスというものがある。
このライセンスは、見たところ、MITライセンスに一行加えたもののように思われる。
Copyright (c) 2002 JSON.org
Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software and associated documentation files (the "Software"), to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, subject to the following conditions:
The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software.
The Software shall be used for Good, not Evil.
THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS", WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT. IN NO EVENT SHALL THE AUTHORS OR COPYRIGHT HOLDERS BE LIABLE FOR ANY CLAIM, DAMAGES OR OTHER LIABILITY, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM, OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN THE SOFTWARE.
追加された文面が実に危険な響きだ。"The Software shall be used for Good, not Evil."とある。すなわち、「本ソフトウェアは善をなすために使うべし、悪をなすなかれ」
さて、いうまでもなく、これは非常に危険である。善とは何か。悪とは何か。その定義が一切与えられていない。すると一般的な意味での善悪になるのであろうが、一体何をもって善悪とするのかは、このソフトウェアを使用する該当の国や文化や集団、個人によって、甚だ異なる。単に法律に違反しないのみが悪ではないのだ。このソフトウェアは、ライセンスに違反せずに安全に使うことは出来ない。
さて、AppleのiOSは、このJSONライセンスの影響を受けるらしい。Appleファンボーイの読者も大変だ。Appleの独占的なプラットフォームの奴隷に甘んずるだけでは飽きたらず。善悪に言及するライセンスに縛られるのだから。
しかし、使用に際して善悪の定義を持ち出すというのは、オープンソースの精神に反する。このライセンス自体が、私からすれば邪悪なライセンスだ。MITライセンスにこんな子供の悪ふざけのような文面を付け加えたばかりに、すでにJSONライセンスされているソフトウェアを過去に一度でも使ってしまった企業の顧問弁護士が頭を抱えることになるだろう。
3 comments:
> オープンソースの精神に反する。
http://opensource.jp/osd/osd-japanese.html
OSDに明確に違反しているので、もっとはっきり「これはオープンソースライセンスではない」と断言して一向に構いません。
また"The Software shall be used for Good, not Evil."は「追加的制限」になるので、GPLと矛盾します。FSFに言わせればMITライセンスはこういう邪悪な条項が追加されることを防ぐ仕組みが何もないので、ソフトウェアの自由を守るには不十分というわけです。
ぶっ飛んでるライセンスと言えばGPLをパクッたCGPLもありましたね↓
http://cgpl.org/index.php/the-license.html
ライセンシーは世界人権宣言を遵守するよう要請されますw
Crockfordのビデオにこの話が出てきます。
http://www.yuiblog.com/blog/2009/08/11/video-crockford-json/
どうもそのビデオは消えてる(?)っぽいのですが↓にその部分のトランスクリプトがあります。
http://news.ycombinator.com/item?id=763165
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