はじめに
前回はコア機能のノード/イベントについて紹介しました。今回はコア機能に含まれる標準オブジェクトについて紹介したいと思います。
標準オブジェクトには、配列操作やマウスの基本操作・キーの基本操作などに関するメソッド/プロパティと、ビルドインローダーが組み込まれています。標準オブジェクトは、YUI3の縁の下の力持ち的存在です。開発の場面で役に立つものがたくさんあります。
標準オブジェクトはモジュールyuiとしてまとめられており、必要に応じて、他のモジュールから読み込まれます。通常はモジュールyuiを明示的に指定する必要はありません。
モジュールyuiは、8種類のクラスにまとめられています。以下表で概要を示します。
クラス | 内容 | 概要 |
---|---|---|
YUI | YUIの基本モジュール | YUI3で最初に使用されるuse()やイベントで使用されるon()など、すべてのモジュールの基礎となるもの |
Array | 配列の操作 | 配列にデータの追加したり、配列データの並べ替えなど、配列に対する操作 |
config | オプション設定 | YUI()の中に設定するオプション類 |
Queue | 待ち行列処理 | 先入れ先出し待ち行列の処理をサポートするメソッド類 |
Get | スタイルシートや自作関数の読み込み | 処理の途中でスタイルシートや自作関数を読み込みたいときの処理 |
Lang | 検査処理 | 変数に値が入っているか、変数が日付変数か、などの検査処理 |
Object | オブジェクトの処理 | オブジェクトの値の取得や、オブジェクトに値を設定するなど |
UA | ユーザーエージェント | ウエブアクセスに利用されるプログラムの情報を取得 |
表にあげた、それぞれのクラスを見ていきましょう。
対象読者
Webアプリケーションに興味があり、Yahoo! User Interface Libraryに注目している人。HTMLとJavaScriptを使える人を対象にしています。
必要な環境
HTMLとJavaScriptが作成できるエディターとインターネットにつながっているパソコンがあれば、例題の作成、確認ができます。