最近、喫煙者が増えてきた加熱式タバコだが、加熱式タバコのタバコ部分、スティックは紙巻きタバコに比べて細く小さい。そのため、乳幼児の誤飲事故が増えてきている。そして、中には凶器ともいえる金属片をスティック内に仕込ませた製品もある。 女児の十二指腸から金属片が 先日、三重大学大学院医学系研究科の研究グループがある症例報告を発表した(※1、プレプリント)。生後7カ月の女児が、加熱式タバコのスティックを誤飲し、近所の救急外来を受診、腹部X線検査をすると、胃の中に金属製の物質があることがわかった。 そのままでは腸などの消化管を傷つける危険性があるため、女児はその救急外��から三重大学の病院へ転院し、上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)による検査と金属物質の除去を行った。すると、十二指腸から薄く小さな金属片が発見されたという。この薄く小さな金属片とは、いったい何なのだろうか。 増える加熱式タバコの誤飲事