地域の人に自転車を放置しないよう呼びかける聖和小の児童ら=大阪市阿倍野区、河原写す 「まちをハッピーにする」ため、町の問題点を考える児童ら=大阪市天王寺区寺田町1丁目の聖和小学校、河原写す 働く年齢になっても仕事や学校通学をしない「ニート」の若者を減らそうと、大阪府がユニークな取り組みを始めた。合言葉は「対策は小学生から」。地域とかかわりながら、コミュニケーション能力と問題解決の力を養う試みだ。(河原夏季) 「あいさつをしましょう」 「自転車を置いてはいけないところにおかないで」 昨年12月、大阪市天王寺区の市立聖和(せいわ)小学校の3年1、2組の児童たちが、こう書かれた段ボール製の看板を手に通行人らに声をかけた。別の児童は、公園のごみ拾いをしたり、学校の花壇に花を植えたりした。いずれも、町を良くしようと、自分たちで考えて実行したものだ。 児童らは1月24日、活動を人形劇で発表し