Taste of Tech Topics

Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

Elastic{ON} 2016レポート What's Cookin' in Kibana #elasticon

続いては、Kibanaのプロダクトセッション。
キーノートでも一番プッシュされていたのはKibanaでしたし、Elasticスタックの中でいま一番ホットな感じがします。

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そんなKibanaのこれまでと、これからです。

Hack the Kibana!

Kibanaが可視化のためのWebアプリであることは既に皆さんご存じのことと思いますので割愛して、Kibanaアプリの作り方からです。

ところで、なんだかKibanaアプリなのかKibanaプラグインなのか、割と表記揺れしててはっきりしないのですが、
基本的には同じモノを指しているんだろうなというのが今の感覚です。

さて、KibanaアプリはAngular + node.jsの組み合わせで作られており、自分で開発することも可能です。
アプリのひな形を作るYeoman Generatorが用意されており、それを使った作り方が紹介されました。

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一番大事なところだけ抜粋すると、

yo kibana-plugin 

ということで、yoしましょう。

セッション中には、Hot Keyを作るサンプルが紹介されました。

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サンプルは、この辺りを見ると良いとのことです。
https://github.com/simianhacker/kibana-hacks
https://github.com/rashidkpc/kibana-hacks


また、3日目の金曜日には、Kibanaプラグインを作ることに主眼を置いたセッションが行われるとのことなので、
割とガチでKibanaアプリを作らなくてはならない状況の僕としては、そちらも参加しようと思います。

What's new in Kibana 5.0?

続いてKibana 5.0の新機能。
Kibana 5.0は、とにかく見た目がシンプルになって、無駄な余白がなくなったことが大きいです。

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そうなんです、Kibanaを業務で使い始めると、たくさんグラフを置いたダッシュボードなどを作りたくなり、そうすると余白が邪魔だなと思うようになるんです。
そういう点で、5.0の新しいUIはとても良い印象です。


しかもKibana 5.0は4.x系と完全な後方互換を保つとのこと。マジか。
Elasticスタックはとにかく後方互換を切り捨てることでスピーディーに進化してきている印象でしたが、
ここに来てさすがに「切り捨て過ぎ」の声も大きくなってきたのでしょうか。

とにかくこれも重要なポイントです。


また、KibanaはAppliation Orientedな構成になります。Marvel、Sense、Timelionなどなど、
いずれもKibana本体ではなく、プラグインであるKibanaアプリとして提供されています。

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元々、プラグインは非推奨だと言われていた3.x系の頃から、4.x系ではプラグインを正式に作れるようになり、
5.x系ではアプリが中心と謳われるようになったうえ後方互換を保つなど、かなりの力の入れようです。


ということで、全体を通じてKibanaアプリに主眼を置いたような内容でした。
ちょうど僕も業務でKibanaアプリを開発しようとしている所で、バージョンアップ追従が大変なことを懸念していたのですが、
昨今の様子を見ていると、割とそこは気を遣ってもらえるのかな・・・と思えるようになりました。

まぁそう思ってたら、いきなりハシゴが外されちゃうのが、Elasticのスリリングなところですけどね!