中小企業でApple製品を利用する前にやっておくこと
はじめに
企業でApple製品を利用したいというニーズは昨今とても多くなってきていると思います。
しかもApple製品は買えばすぐに使えてしまうというメリットでもあり、企業としては情報統制という意味でデメリットとなります。
またゆるく使い始めてしまうと、後々企業できちんと管理する場合にとても面倒な事になります。
この記事では、今後Apple製品を利用しようとしている中小企業の情シス担当者向けに、事前準備として実施しておいた方がよいことをまとめます。
こんな企業にお勧め
- スタートアップ
- これからApple製品を使い始める予定があるけど、よくわかってない
- 実はもう使っちゃってるけど、心配。。。
やっておく事リスト
- appleの営業担当と繋がる
- AppleStoreForBusinessの設定
- ABM(AppleBusinessManager)の設定
Appleの営業担当と繋がる
何をするにもまずは営業担当と繋がってください。
以下から問い合わせをしてみてください。
まだ導入する前でも相談に乗ってくれ、担当が付いてくれます。
AppleStoreForBusinessもABMもやり方を教えてくれます。
AppleStoreForBusinessの設定
AppleStoreForBusinessとは?
- 自社専用のAppleStoreが準備されます。
- macbookやiPhone等の全てのApple製品が購入する事ができます。
- スタートアップなどの小さな会社でも発行してもらえます。
- 後の管理で必要なADE(旧DEP)もこちらから買えば自動で付いてくるようにできます。
- 購入金額が多くなればなるほど、割引が効きます。
- VPPクレジットと呼ばれるABMで利用できるクレジットが購入できます。
- 注文者、発注者、承認者等さまざまなロール管理ができます。
- ある程度実績を作れば請求書払いにもできます。
- 無料です。
Apple製品を買う予定がないでも、設定しておく事をお勧めします。
自社でApple製品が欲しいという要望があがったらすぐに対応できる事をお勧めします。
キーポイント
- macとiPhoneを購入する際にADEの設定を実施しておく
- AEDとは購入したmacとiPhoneが以下に記載するABMに登録される機能
- よく分からなくてもとりあえず設定する
- 登録するだけであれば端末利用に関して何も影響なし
- 営業担当に言えばしてくれる
ABM(AppleBusinessManager)の設定
ABMとは?
- 端末管理、AppleID管理、アプリ管理が一元的に実施できるポータルサイトです。
- 無料です。
- 登録にはD-U-N-Sナンバーという番号が必要なので、設定に時間がかかります。
端末管理について
- 上記に記載した、AEDを設定しておけば、AppleStoreForBusinessで購入したmacとiPhoneが自動で登録されます
- 今後端末の管理が必要になってくると必須になる機能です。
- 端末管理をすると、遠隔から自動でmacのセットアップができたり、特定の端末にアプリを自動インストールとかっこいいことができます。
AppleIDの管理とは?
- 管理用AppleIDという個人向けAppleIDとは別のIDが発行できるようになります。
- 大きな違いは管理用AppleIDだとAppStoreが使えません。→上記の端末管理機能でアプリを配ります。
- 知識があればAzureADとSCIMで連携しておくことをお勧めします。
アプリ管理とは?
- 端末管理からアプリを配る際に必要な機能です。
- 有料のアプリもAppleStoreForBusinessでVPPクレジットを購入すれば配布できます。
- 通常アプリは個人のAppleIDに紐づきますが、こちらで購入したアプリはABMに紐づきます。→A端末からB端末にライセンスを移動する事が可能。
キーポイント
- 社員に発行している会社のメールアドレスは全てAppleIDの管理機能で登録しておくことをお勧めします。
- 管理用AppleIDを登録していると、社員は会社のメールアドレスで個人用AppleIDを作る事ができなくなります。
- 会社用メールアドレスでAppleIDを作られてしまうと、シャドーITと呼ばれるセキュリティのリスクに繋がります。
- 今後、管理用AppleIDを発行したいと思った時に、すでに個人用AppleIDに会社のメールアドレスを登録されていると、IDの自動置き換わりが発生し、非常に面倒なこととなります。
会社に対しての導入を説明する際に言うこと
- 無料!
- Apple製品で割引を受けれるのはここだけ
- 今後端末管理が必要なった場合の影響を最小化したい
- 会社のメールアドレスで勝手にAppleIDを作らせない
まとめ
セキュリティなどは後回しで良いと思っている企業でも、記載の設定をまずは実施しておくことで、今後ニーズが出てきた時にスムーズに移行する事ができます。
ちなみに再販する場合は利用できません。
また全て費用がかかりませんので、やっておいて損はないです。
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