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【ロサンゼルス=後藤香代】米国のトランプ次期大統領が勝利した5日の大統領選後、黒人の携帯電話に人種差別的な内容のテキストメッセージが送りつけられるケースが全米各地で相次いでいる。過激な発言を繰り返してきたトランプ氏の影響との見方が出ている。
事態を重く見た連邦捜査局(FBI)は7日、「攻撃的で人種差別的なテキストメッセージについて把握し、司法省や他の連邦当局と連絡を取っている」との声明を発表した。ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は匿名の人物から州内外の黒人に「農園で綿花を摘むために選ばれた」「奴隷に選ばれた」などのメッセージが送られているとして「不愉快で容認できない」と非難した。
人種差別は教育現場でも表面化している。米紙ロサンゼルス・タイムズによると、ロサンゼルス近郊の高校でトランプ氏の勝利を祝う集会を開いた生徒らが、黒人生徒に侮辱的な言葉を投げかけた。ロサンゼルス郡教育局は「生徒や学校に害を及ぼす人種差別は容認しない」と述べ、身の危険を感じた場合は警察に通報するよう呼びかけている。
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