高齢者とお酒
年齢を重ねるとともに、飲酒量を減らすことを心がけよう
代謝できる量は若いときよりも減っている
日本では65歳以上の高齢者が3,500万人を超え(2018年総務省)、4人に1人が高齢者という時代になりました。元気な高齢者が増え、お酒と長く楽しく付き合えるのはとても良いことですが、高齢化の進展とともに、アルコール依存症者の高齢化がみられるのも事実です。一般に高齢になるほど、若い世代より血中アルコール濃度が上昇しやすくなり、酔いやすくなります。つまり、お酒に弱くなるわけですから、若いときと同じように飲むのではなく、飲酒量を減らすようにしましょう。
また、高齢者には、次のような心配もあります。
- 酔いやすくなっているので、知らず知らずに酔ってしまっていることがあり、さらに高齢者の飲酒は転倒事故につながりやすい。
- 退職や配偶者の喪失が大量飲酒につながりやすい。退職後に飲酒の問題が顕在化する依存症の症例も多い。
- 降圧剤などの薬を服用している割合が高く、薬によっては飲酒すると作用が増強したり、逆に減弱する場合がある。
POINT
- 年齢が高くなるにつれてお酒には弱くなるので、若いころより量を減らす注意が必要
- 薬を常用している場合には、アルコールを併用することが可能か、病院で相談する