五番勝負第2局(10)藤井聡太王座対永瀬拓矢九段
五番勝負第2局(10)藤井聡太王座対永瀬拓矢九段
第一のハードルとも言える「藤井の中盤」を、永瀬は約マイナス400の評価値で乗り越えた。この程度のビハインドなら、十分チャンス。しかしその先に待ち受けるのは、最大の難関「藤井の終盤」だった。
解説の千田翔太八段、藤井の師匠杉本昌隆八段、大盤解説の高見泰地七段が入れ替わりで検討。筆者はせっせとメモを取った。聞いておくと感想戦の理解度がまるで違う。一方盤側で張りつき、2人の息遣いや勝負の機微を感じたい。控室か対局室か、タイトル戦はこのジレンマに陥る。…