無料セミナーで「参加費無料」と明記しない人は、マーケター失格だよね
今日は、企業の開催する無料セミナーで、セミナー情報ページに「参加費:無料」とちゃんと明記していない場合があることについて、その根本的な原因から、「だれかに情報を伝える際に、意識しておくべきこと」について解説します。
仕事柄、セミナー情報ページというのはたくさん見るのですが、セミナー情報ページ上で参加費に関する記載がないことが、まれにあります。IT系の企業に多いのですが、Webやマーケの企業さんでも、たまにあります。
おそらく、企業のマーケ目的のセミナーなので参加無料なのでしょう。
でも、参加者にはわかりません。
セミナー内容に少し興味をもった人が、「参加費はいくらなんだろう」と探しても情報が見つからなかったら、どう思うでしょうか?
これ、参加すると100万円請求されたりしないだろうか
……とまではいかないまでも、不安に思うでしょう。問い合わせればわかることですが、そこまで参加したい内容でなければ、その手間をかけてくれません。そして、「この会社はダメな会社」と考えてしまいます。
こうした状況が起きることの背後にある根本的な問題は、何でしょうか。おそらく、セミナー情報ページを、「お客さん側の視点」「お客さんが知りたいこと」ではなく、「企業側の視点」「企業が伝えたいこと」で作ってしまっているということではないでしょうか。
セミナー情報ページは、「そのセミナーがどんなものか」「参加する(つまり参加者の時間をそこに使う)と、どんなメリットがあるのか」を理解してもらって、それがその人に合うならば申し込んでもらうための場です。
にもかかわらず、セミナー情報ページでもアピールをしたいという欲があるのか、そこに企業情報を詳しく書いたり、講師のプロフィールを大学から全部載せたりしてしまいます。
そして、自分たちは「リード集めセミナーだから無料に決まっている」と思い込んでいるので、参加費については記載するなんて、考えもしないのです。
お客さんが気にする大切な情報なのに、自分にとって自明だからといって説明しない人なんて、マーケターとしても営業としても、失格ですよね。
もちろんマーケ担当者さんは、セミナーの内容から講師から会場からいろんなことを決めなきゃいけないし、忙しいのはわかります。でも、他のセミナー情報ページを2~3個見れば、どんな情報を記載しておくべきか、すぐにわかるはずですよね。
もし、それも手間なら、「セミナー告知ページに必ず書いておくべき項目、意外に忘れがちな項目」という記事を、このコラムで以前に掲載していますので、それをチェックしておいてください。
この「自分の都合で自分の伝えたい情報」を押してしまって、「受け手にとって大切な情報」が欠けてしまっているという状況は、企業の無料セミナーにおけるセミナー情報ページに限らず、いろんな側面であります。
プレスリリースもそうですし、ECサイトの送料や返品に関する記載もそう。打ち合わせ依頼メールでもあり得ることですし、企画提案の書類でもそうでしょう。
今やっている仕事はだれに向けたもので、その人がどんな情報を望むのか、そういうことを常に意識して仕事をするようにしたいですね。
あ、もし、Web担のセミナー情報ページとかそこらへんに問題があったら、こっそり教えてくださいませ。改善していきますので。
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