間違っていませんか?美しいUIではラベルは最後の手段【実践編】

Refactoring UIで公開された「Labels are last resort」より許可をもらい、日本語抄訳しています。

ユーザーにデータを表示するとき(特にベータベースから読み込むとき)、一般的なlabelプロパティを使って表示するという罠に陥りがちです。

すべてにラベルを利用した悪い例?

このアプローチの問題点は、データをなにかしらの階層構造で表示することが難しくなること。どのデータも等しく重視されるようになります。

ラベルはまったく必要ないかもしれない

多くの場合、書式を見るだけで、そのデータが何であるか直感的に理解できます。

たとえば、nanashi@example.comはメールアドレス、(619)765-4321は電話番号、¥980は価格といった具合です。

フォーマット形式が分かりにくいときは、コンテンツにすでに含まれていることもよくあります。たとえば、従業員名簿で誰かの名前の下に「カスタマーサポート」と記載されていたら、ラベルがなくても、その人が働いている部署であることが分かるでしょう。

不要なラベルをなくし、重要な情報が強調された良い例

ラベルなしでデータを表示することができれば、重要な情報や識別情報を強調することがはるかに簡単になり、インターフェースが使いやすくなると同時に、より「デザインされた」ものに感じられるようになります。

ラベルと値を組み合わせよう

データの一部がラベルなしではわかりにくい場合でも、値に特定のテキストを追加することで、ラベルの追加を回避できることがよくあります。

たとえば、ショッピングサイトのインターフェースで在庫を表示したいとき、「在庫 : 12」ではなく、「残り在庫12個」のようにします。

特定のテキストを追加すれば、より分かりやすくなった

もし不動産向けアプリを手掛けているのであれば、「ベッドルーム : 3」のようなときは、単に「3ベッドルーム」としましょう。

ラベルと値をひとつにまとめて、アイコンを追加した良い例

ラベルと値を1つのユニットにまとめることができれば、わかりやすさを犠牲にすることなく、各データに個別のスタイルを追加しやすいというメリットも。

ラベルはいつも二の次で

たとえばダッシュボード画面のように、似たようなデータを複数表示していながら、パッと見ただけでゆーざーに理解してもらう必要があるときもあるでしょう。

そのような状況ではラベルを追加しますが、あくまでのコンテンツのサポートとして扱います。データそのものが重要であって、ラベルは分かりやすくするためにすぎません。

ラベルはあくまでもコンテンツのサポートに。目立たず、控えめに。

ラベルを小さくしたり、文字のコントラストを下げたり、フォントのウェイトを細くするのも良いでしょう。またはこれら3つを組み合わせて、とにかくラベルを強調しないよう心がけましょう。

ラベルを強調したいときは?

ユーザーがラベルを探すことが分かっているインターフェースをデザインしているときは、データーの代わりにラベルを強調するのは理にかなっていると言えます。

たとえば製品の技術仕様書のような、情報量の多いコンテンツではよくあることです。

ノートパソコンに搭載されているモデムを調べようとしているユーザーは、おそらく「インテル」や「クアルコム」といったキーワードではなく、「モデム」や「WiFi」、「ワイヤレス」という単語を探すために���索しているはずです。

説明書などではラベルは強調すると理解しやすい

このようなケースでは、データをあまり強調しないようにしましょう。ラベルには濃い色を使い、値には少しだけ薄い色を使うだけで十分なことが多いのです。

前回の内容と合わせて、今後のWeb制作に活用してみてはいかがでしょう。

オンラインツールやFigmaプラグインを活用することで、効率的でより短時間で、プロのようなUIデザインを手軽に手に入れることもできます。自分の用途に合ったツールをうまくワークフローに取り入れてみましょう。

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