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モーニング娘。卒業の譜久村 聖とつんく♂のスペシャル対談!

noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」。今回は、11月29日にモーニング娘。'23を卒業したばかりの譜久村 聖(ふくむらみずき)を迎え、特別対談を実施しました。

卒業を発表してからの心境や、ハロプロエッグからモーニング娘。へ加入した当時の思い、彼女の好きな楽曲、全メンバーへのメッセージなど、つんく♂と心行くまで語り合いました。対談の様子は、4日更新予定の後編とともに、ほぼノーカット&全文無料でお届けします。
<文:結井ゆき江 / 編集:小沢あや(ピース株式会社) / 写真:YOSHIHITO KOBA>

卒業を意識して、自然と感謝の気持ちが芽生えた

つんく♂:早速やけど、卒業を発表してから、何か変わった? 

譜久村:これまではファンの皆様に感謝が伝わるように、意識をしてお仕事をしてきたんです。けど、最後を迎えると自然と「一緒に仕事をしていたスタッフの皆さんにも、感謝の気持ちを伝えたい」と思うようになりました。

つんく♂:スタッフって身近な存在だから照れくさいし、それと同じくらい「仕事なんやからやってよ」って気持ちもあるだろうからね。でも終わりが見えてくると、「あれもこれもありがたかったな」と感じるもんだよ。前回のつんく♂noteでの対談は3年前だったよね。それからは、何か変わった? 

譜久村:自分を見つめ直す時間が増えました。それまではグループや後輩について考える癖があって、自分を後回しにしてたんです。でも、つんく♂さんとの対談でじっくり自分の話をして、「私ってなんだろう」とか「リーダーとしてどうだったんだろう」と考えるようになりました。

つんく♂:具体的には、どんなことを考えたの?

譜久村:当時は卒業についても、すごく考えましたね。

つんく♂:対談の時に「もっとわがままでもいい」って話をしたけど、わがままになれた?

譜久村:なれました。今が一番わがままだと思います(笑)。

つんく♂:具体的にどういうわがままなん?

譜久村:前の方がもっと「リーダー」してました。「あれもこれもやらなきゃ」から落ち着いて、みんなに任せる部分が多くなりましたね。ぼーっとする時間が増えたことで、「これが本来の自分だな」って思い出しています。考えるのがゆっくりで、あれこれしたいと思いつくけど実行までに時間がかかるタイプなんです。

卒業を意識してから変化した新メンバーとの関係

つんく ♂:卒業を意識してから加入してきた新メンバーには、どんなことを思っていたの?

譜久村:16期の櫻井梨央ちゃんを迎えた時に、「もしかしたら、私はここにいなかったかもしれないな」とふわっと感じたんです。卒業については複雑な気持ちを抱えていたけど、「同じグループのメンバー間でしか作れない関係があるから、この出会いに感謝しよう」と思えました。そういう意味では、16・17期のメンバーには自分の思いを伝えまくっちゃったかもしれませんね。

つんく♂:どんなことを伝えたの?

譜久村:加入1年目の子に対して、MCがどうとか、歌い方がどうっていう話まで伝えてきました。あと、「いつもならこういうお仕事だけど、今回は特別にこうさせてもらえるの。だから、メンバーがメラメラしてるんだよ」と、仕事の根本の説明をしたり。櫻井は1人加入だったから周りを見て、ついてこれたんですよね。17期は2人の雰囲気があって、何もわからない中での撮影や収録が多かったから、より意識して伝えるようにしていました。

つんく♂:その様子を見て、15期より前のメンバーからは反応があった?

譜久村:15期は15期で、その時に合った育て方ができたと思っています。15期は14期加入から期間が空いていたから、みんな「新メンバーが早く来てほしい」と思っていた時期なんです。私以外にも後輩に教えたい子がたくさんいたから、そういう意味では、15期も大変だったと思います。

つんく♂:コロナ禍が長かったしね。3年前の対談では半分本気で「譜久村は子どもを育てながらもモーニング娘。を続けたら?」って話をしたけど、どうだった? 逆に終わりを考えてしまった? 

譜久村:その対談をした時、小田(さくら)が「私、そうなりたい!」って言ったんです。「お母さんになってもモーニング娘。でいたい」って。あんまりキラキラと言うもんだから、かわいいなって思いました。

私は両立できないタイプで、その時は「モーニング娘。のほかの何か」について同時に考えることが難しかったんです。だから、卒業後も本当はすぐにお仕事をすべきなんですけど、一回リセットしないと活動する意味がなくなっちゃうと思って、しばらくお休みの期間をいただくことにしました。その時間を大事にして、意味を持たせたいと思っています。

ハロプロエッグの仲間たちが明るく送り出してくれた

つんく♂:今、何歳やっけ?

譜久村:27歳です。

つんく♂:久しぶりに喋ってみて「譜久村ってこういう子だったな」って思い出してきた。ハロプロエッグ(現在のハロプロ研修生)に所属している時、リハーサルスタジオ の俺の楽屋で、スタッフと一緒に喋ったよね。その時の��久村って、こんなスピード感やったわ。こっちが聞きたいこととか、自分が言いたいことの6割も言えてないような速度で、「それが譜久村の精一杯なんだろうな」って思ったんだった。

譜久村:つんく♂さんにお話しする時、泣いて言葉が出てこないことが2回くらい続きましたね。

つんく♂:何を話したのかは覚えてないけど、みんな進路を決める時期だったよね。金子(りえ)もその場にいた。俺は研修生すべての将来を約束出来る権限は持ってるわけではなかったので、「大丈夫。イケるから」というような中途半端な言葉で期待させてもいけないし、なかなか歯がゆい立場ではあった。でも、やっぱり「モーニング娘。に入れたいな」と考えていたんだよね。それで、「この子(譜久村)はこのまま続けていけるんだろうか」と思って呼び出したんだと思う。

譜久村:その時は最初に、「学校どう?」って聞かれました。

つんく♂:実際、どうやったの?

譜久村:学校に気持ちがいかないくらい、研修生の活動に必死でした。当時、初めての絶望みたいなものを経験したから、悩みが大きかったんです。

つんく♂:研修生としての絶望?

譜久村:そうです。だから、つんく♂さんに「学校どう?」って聞かれても「何もないな」って思っていました。当時は中学2年生で、高校受験も考えていましたし、活動を続ける不安もありました。「(デビューできないなら)次に出演するハロー!プロジェクトのコンサートで終わりにしないと」ってお母さんと話していた時期だから、つんく♂さんと話した時に泣いちゃいましたね。「いじめられてるって思われたらどうしよう」って不安になった記憶があります。

つんく♂:なるほどね。

譜久村:その時に「髪を切ったら?」とアドバイスをもらいました。

つんく♂:モーニング娘。の増員がしばらく止まっていたのもあって、動きが出せたらいいなと思っていたんだよね。最初は研修生をオーディションに混ぜない予定だったの。でも、すでにある程度の力量はわかってるので、ある程度審査が進んだ地点でうまく合流することに成功したんよね。

譜久村:ありがとうございます。

つんく♂:譜久村を起点に研修生から上がることが慣例になったし、良かったよね。

譜久村:あれで、ハロプロエッグにちょっと精気が出てきたんです。私が加入した時期は、お姉さんたちがみんないなくなって半年後とかだったので、本当にどんよりした空気でした。

つんく♂:暗かったってこと? 

譜久村:暗かったですね。お弁当を食べる時もだんまりしていて。そういう時期だと、1人だけデビューが決まったら嫌な空気になってもおかしくないんですけど、みんな「おめでとう」って言ってくれる子たちばかりでした。

つんく♂:誰がいたっけ?

譜久村:佐保明梨ちゃん、竹内朱莉ちゃん、宮本佳林ちゃん、高木紗友希ちゃんとか。

つんく♂:強い奴ばっかりやな!

譜久村:あとは長澤和奏ちゃん、金子りえちゃん、工藤遥ちゃんですね。印象的なのが、ハロプロエッグとしてツアーを回らせていただいた最終日の前日に、マネジャーさんにホテルに呼び出されたこと。みんなが松浦亜弥さんの『笑顔に涙~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~』を歌って、卒業式をしてくれたんです。「卒業おめでとう」って、お手紙ももらって、すごく嬉しかったですね。当時は佐保明梨ちゃんと2人部屋だったんですけど、寂しくて、その夜はずっと喋っていました。

つんく♂:それが14歳?

譜久村:そうです。

つんく♂:ええ話やん。それから10年以上モーニング娘。をやってきて、得たものや感じたものは何?

譜久村:何だろう。責任感かもしれないですね。

つんく♂:もしモーニング娘。に選ばれなかったら、何をしてたと思う?

譜久村:もっと悪い子になってたかも。

つんく♂:悪い子?(笑)

譜久村:絶対、グレてましたね〜。モーニング娘。に加入していなかったら、友達とカラオケに行ってたと思います。

つんく♂:えっ、カラオケがダメなの!?

譜久村:当時の譜久村家はカラオケに行っちゃいけなかったんです。「鍵が閉まらないし、火事が起きたら出られないかもしれない。それに、窓が開かないから怖い場所なんだ」って言われていました。

つんく♂:そうなんだ。その後、カラオケには行ったの? 

譜久村:行きました!田中れいなさんと鈴木香音ちゃんの3人で行く企画があったので(笑)。後は、モーニング娘。のおかげで自分の意思が強くなりましたね。加入してなかったら、人に流されて生きていたと思います。

譜久村 聖の好きなつんく♂楽曲ベスト3

つんく♂:前回の対談でも振り返ったかもしれないけど、譜久村が思うつんく♂楽曲のベスト3を聞かせてほしいな。

譜久村:鈴木愛理さんの『通学ベクトル☂』が大好きです。胸キュンが詰まってると思います。

つんく♂:その曲は、譜久村がハロプロエッグになる前だよね。

譜久村:発売された時はただのファンでした。『るてるてずうぼ』とか、スタンドマイクを使うのも大好きで、日常の些細な動きをかわいく表現していましたよね。だから、私の中で胸キュンソングナンバーワン! それに続くのが、モーニング娘。さくら組の『晴れ 雨 のち スキ ♡』。しっとりした中に、「明日は泣かない」って雨が晴れに変わる瞬間の感情を歌っているから、自信がなかった時に聴いて強くなれました。

つんく♂:その頃はメンバーだった?

譜久村:まだ小学生だったので、ファンでしたね。

つんく♂:高橋(愛)とかの頃だもんね。

譜久村:6期さんが入ってすぐの頃です。あと、めちゃくちゃハマったのが、松浦亜弥さんの『ドッキドキ!LOVEメール』ですね。Aメロが可愛すぎて。

つんく♂:その当時、譜久村は小学生でしょ? 小学生だと、歌詞の世界観は100%わからないんじゃない? 下北沢とか、行ったことないでしょ。

譜久村:当時は「サビが可愛いな」って思って聴いていましたね。私の23歳のバースデーイベントで歌わせていただいた曲なんです。小学生の頃は響かなかったけど、「Gパン履くのに慣れた/地下鉄もコツをつかんだ/携帯メール打つのもだいぶ早くなったし/下北沢にも慣れた/お気にの古着を見つけた」の歌詞って、「なんて可愛いんだ!」と思いましたね。Gパンを履くのに慣れる時期をモーニング娘。として過ごしたので、歌おうと決めた楽曲ですね。

つんく♂:最近のモーニング娘。の曲だと、どう?

譜久村:『Chu Chu Chu 僕らの未来』は、あのメンバーで歌えたことが嬉しかったです。森戸知沙希ちゃんが卒業する時のシングルなんですけど、つよつよなモーニング娘。を見せられたな。コロナ禍でモチベーションを保つのが難しかったし、みんなで集まる時間も少ないからダンスレッスンもできなくて、ちょっと不安な気持ちで臨んだMV撮影だったんです。でも、みんなの集中力がはんぱなくて、本来の私たちよりも「格好よくやろう」ってパワーをあげられた曲だと思います。音もそうだし、「君はすでに立派さ」という歌詞も好きです。

譜久村:あとは、『すっごいFEVER!』。男性の笑い声が入ってから、さらに好きになりました。

つんく♂:あの声は直前までなかったんだよね。

譜久村:MV撮影の日に「音が変わります」って言われて、ちょっとだろうと思っていたら、全然違いました(笑)。

つんく♂:作曲した時は、すでに俺の中では「あの声」を入れるつもりだったの。だから、「早く声を入れてくれ」ってスタッフに言っていたんだよね。雰囲気って印象に残るし、中途半端なのを気に入って「あっちがよかった」と思ってしまうこともあるから。

つんく♂:声を担当する人には「あんたしかおらん!」って歌ってもらったんや。『ちょこっとLOVE』の「わっははははー」の声の人ね。低い声の印象があって、無理やり。「俺、嫌ですよー」とか言ってたけど(笑)。

譜久村:最初に聴いた時��、ステージに上がるメンバーが励まし合っているイメージが浮かびました。これまでのモーニング娘。はバチバチというか「私が目立ちたい!」が強かったけど、今のメンバーは「ここがよかった」「この子の見せ場だ」って、わかり合えてるんです。「みんなで輝きたい」と思える感情が、楽曲の歌詞に含まれていますね。笑っちゃうくらいすごいっていうのが「わっはっは」に繋がるし、フランクにすごさを伝えたり、フィーバーを伝えたりするからすごいなって、公演で歌う度に思います。

つんく♂:モーニング娘。に限らず、昨今のアイドル界隈って土日正月関係なく、ずっとがんばってるわけやん。そういう気持ちがどこからくるかってことを、モーニング娘。が代弁するしかないと思ったわけ。「全アイドルたちに告ぐ!」という気持ちで歌ってくれたらいいな。不安の中で戦ってきて、正月休みもないまま地方公演に行く気持ちを、共有できる歌を歌ってほしかったの。 譜久村がいる間に歌ってもらえてよかったよ。

譜久村:私も、歌えてよかったなって思いました。

つんく♂:そう考えると、節目節目でなくてはならない曲があるね。

譜久村:あと『なんざんしょ そうざんしょ』も好きです。15年前のモーニング娘。が歌っていたら、切なソングになってたと思うんですよね。ちょっとダメ男の歌詞だけど、「しょうがないな」って世話を焼く女の子が見えます。

つんく♂:譜久村は、ダメ男OKな人なん?

譜久村:えっ!? 想像するだけで駄目です。駄目駄目です。やだ、やだ!(笑)

つんく♂:無理ってなるの? それとも躾けようと思うの?

譜久村:多分、無理ってなりますね(笑)。この曲の世界観にいる子は、「もう〜」って言いながら一緒に過ごしていくんだろうな、と考えながら歌ってますけど。今のモーニング娘。に一番合った曲かも。楽しさとか、普段の私たちに近いテンションでお届けできますね。

眠れなかった朝、つんく♂に送ったメール

つんく♂:今だから、つんく♂に聞けることってある? 

譜久村:聞きたいことじゃないんですけど、謝りたいことがあるんです。私、つんく♂さんに委ね過ぎでしたよね。今思うと相談しすぎで、「つんく♂さんは占い師じゃないんだぞ」って思います。

つんく♂:例えば?

譜久村:私の個性とか、卒業の話とか。めちゃくちゃ悩んで眠れなかった時に、早朝にメールしたこともありました。

つんく♂:ハワイにいるから、昼間だったかもしれんけど。

譜久村:つんく♂さんは気づいてくださって、私は何も書いてないのに「眠れなかったんやな」って返信してくれたんです。だから、心配かけちゃったかなって。ごめんなさい。

つんく♂:いやいや全然。16、17期はまだ俺のアドレスやLINEを知らんやろうけど、全メンバー何かしら送ってくるのよ。それも、「勇気を持って送ろう」ってことじゃないと送ってこないじゃない。返せるタイミングやったら「OK」とか「頑張れ」って返すけど、「ちゃんと返事しないと」って内容なら落ち着くまで返せない。でも後から「返信が来ない」って余計に心配させるのもなって思っていて。譜久村からの連絡で「困ったな」と感じたことはなかったよ。

譜久村:自分の将来のこととか今の在り方とか、つんく♂さんにはいっぱい相談しました。

つんく♂:返信が参考になってるならいいけどね。

譜久村:支えになりました。ありがとうございます。

つんく♂:「お前はこうだ」って言われ過ぎても気になるし、そうならないように気を付けていたけどね。バースデーイベントで歌う時の楽器の編成、ピアノとバイオリン、どっちがいいですか? とか。俺は、「迷う必要はない。どっちもあっていいよ」って返したと思う。

譜久村:「この曲、バイオリンだけでできるのかな」って相談して、「ピアノも入れたほうがいいよ」って答えてくださったんですよね。「相談しすぎで、申し訳ないです」って伝えたら、「そんなことない」って後押ししてくださって。

つんく♂:誕生日って俺も気づくことがあるけど、「誕生日おめでとう」と送ったら、メンバー間で「私には来てない!」とかなるやろうから、送ってないんだよね。来たら送るけど。なるだけほっとこうってくらい。全員に送るには、ちょっとメンバーが多いから。メロン記念日の斉藤瞳とか、ココナッツ娘。の長手絢香とか小川麻琴も、だいたい同じような時期やろ? 覚えてはいるんよ(笑)。

譜久村卒業後、来年のモーニング娘。楽曲はどんな雰囲気になる?

譜久村:もう一つ質問したいことは、来年のモーニング娘。の楽曲がどんな雰囲気になるか、ですね。

つんく♂:わ。それ、今、俺が一番神経尖らせてることや。「次の作曲お願いします」って、言われる度に、あれこれ考えちゃうんよね(笑)。

譜久村:どんな風になるんだろう? って楽しみです。

つんく♂:結構突っ走ったから、それを更に越えていこうと思ったら、どうしようかなって。かっこよくまとめられたらかっこいいし、世界的に見ても突き抜けられたらいいけどね。まだ加入したばかりの子もいて、中堅どころは大人として魅力的になってきた時期。エンターテイメントとしてちょうどいいけど、K-POPとか他のアイドルと比べられるから、どっちがいいかな? と考えている。

俺としては、「あの頃のメンバーだからできたよね」みたいな感じに戻りたくなっているんだよね。『I WISH』とか『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』じゃないけど、ストーリーのある世界観を立てて、「ここがリスタートだよ」ってポイントを作らないとね。K-POPとか、新しい学校のリーダーズとか流行っている人と対抗するのも、違うかなと思うの。それはスタッフも理解しておかないと、売り込みの弱さになっちゃうよね。メンバーは楽しそうにやってる?

譜久村:メンバーはどうだろう。私に対しては「不安」って言ってきますね。

つんく♂:そうなんだ。

未来のモーニング娘。へ一言「もっと夢を見て」

つんく♂:この先のモーニング娘。に一言添えるとしたら?

譜久村:もっと夢を見てほしいです。みんな現実的過ぎ。

つんく♂:譜久村は現実的だったの?

譜久村:私は夢を見てやってきました。現実を押し付けられても夢見ることを忘れずにやってきて、それが原動力になったんです。みんなに夢を与える仕事なのに、現実を見てちゃ駄目って思うから、次に繋がる発言をしたいし、どうにかしてグループを動かしたいと思っていました。アイドルを長くやっていると知ってしまう世界もあるじゃないですか。そういうことを気にせずに、大きな夢を追い続けてほしいです。

つんく♂:つんく♂に対して一言は。

譜久村:え! もう、感謝の最大級ですね。感謝以上の言葉がこの世にあったら使いたいくらい。それくらいすごく感謝しています。私を見つけてくださったこととか、悩んでいた時に声をかけてくださったこと。加入してから私の個性を引き出してくださったのがつんく♂さんなので。

つんく♂:そういう意味でいったら、譜久村の個性はまだ殻を半分被っているんだよね。卒業を機に変わっていくと思うけど。だからこそ今、何も考えたくないんだろうな。俺から譜久村への言葉としては、卒業するまでは何も考えなくていいし、たっぷり休めばいい。その後は誰のためでもなく、自分の人生を殻を被らずに生きていければいいなって思う。この服どっちがいいですかでも、この仕事どう思いますかでも何でもいいから、いつでも連絡をくれたら嬉しいです。

譜久村:ありがとうございます。私、長年お仕事をさせていただいているうちに、27歳にしては貫禄が出すぎちゃったなって思うんです(笑)。同世代の友達はまだ社会人2~3年目でキャピキャピしているので、これからそっちにいこうかな。

つんく♂:これからグレてくの(笑)!?

譜久村:いえいえ(笑)。またどこかで新人になりたいなって思っています!

対談を終えて つんく♂からコメント

この対談が終わったあと、しばらくして、譜久村卒業後の新リーダーは生田、サブリーダーは石田と小田だと発表がありました。僕の予想では今回のリーダーの交代はモーニング娘。のイメージがずいぶん変わりそうな予感。楽しみです。

ひとまず、譜久村卒業おめでとう。

卒業に関してや新体制に関してのメッセージは改めて別のnoteコラムに書きました。そして、譜久村がメンバー全員へのコメントをくれましたので、それもお楽しみに!

後編「譜久村 聖から全メンバーへのメッセージ」と、つんく♂のコラムは12月4日(月)掲載予定です。noteメンバーシップでは、月額880円で過去記事を全文お楽しみいただけます。感想や質問も掲示板を通してつんく♂と交流出来てお得です。この機会にぜひ。

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