日本代表が敵地でインドネシアに4発快勝! 大雨の戦いを制して最終予選4勝1分、2位に勝ち点7差の首位独走態勢
[11.15 W杯最終予選 日本 4-0 インドネシア ジャカルタ] 日本代表は15日、北中米ワールドカップアジア最終予選第5戦でインドネシア代表と対戦し、4-0で快勝した。前半35分にオウンゴールで先制すると、同40分にはMF南野拓実が追加点を挙げる。後半4分にMF守田英正が3点目を、同24分には途中出場のDF菅原由勢がダメ押しの4点目を決めた。4勝1分で首位を走る日本は19日に敵地で中国と対戦する。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 10月の第4戦・オーストラリア戦を1-1で終え、連勝が3で止まった日本。敵地での2連戦となる11月シリーズの初戦・インドネシア戦では、負傷で不在のFW上田綺世、DF谷口彰悟に代わってFW小川航基、DF橋岡大樹が最終予選初先発となった。引き続き3-4-2-1の布陣を敷き、GKは鈴木彩艶、3バックは左からDF町田浩樹、DF板倉滉、橋岡。2ボランチはMF遠藤航と守田が組み、ウイングバックは左にMF三笘薫、右にMF堂安律。シャドーは左にMF鎌田大地、右に南野。1トップは小川が入った。 7万8千人収容のゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムには満員に近い数の大観衆が詰めかけ、熱狂的なアウェーのムードに包まれた一戦。日中は気温30度超の蒸し暑い気候が続いていたが、試合開始15分間前に突如大雨が降り始め、涼しいながらも厳しいピッチコンディションの中でキックオフを迎えた。 重めのピッチコンディションに足を取られながら、日本は慎重にボールを運ぶ。バウンドの予測が立てにくく、前半10分にはピンチ。ロングパスを最終ラインで止め切れず、FWラグナー・オラットマングーンに突破を許した。しかし、鈴木が冷静にコースを狭めながら前進して好セーブ。序盤の危機をしのぎ切った。 3-4-2-1の布陣でカウンターを狙うインドネシアに対し、日本も細かくパスをつなぎながらボールを前に進めていく。前半35分に待望の先制ゴール。遠藤が中盤で時間を作��ながら、左サイドに展開する。パスを受けた町田が前進しながら左足パスを敵陣内へ。守田がフリックしたボールを鎌田がPA左に運び、折り返したボールに小川が迫る。DFジャスティン・ハブナーのオウンゴールを誘発し、均衡を破った。 前半40分、日本が追加点を挙げる。中盤の鎌田が左サイドにスルーパスを出し、パスを収めた三笘が右足アウトサイドでクロス。PA内にすばやく詰めた南野が左足ダイレクトで合わせると、ゴール左ポストを叩きながら2点目を決め切った。森保一監督体制の初陣となる2018年9月11日のキリンチャレンジカップ・コスタリカ戦でA代表初ゴールを決めた南野は、この得点が通算64試合目で24得点目。中村俊輔氏に並ぶ歴代得点ランク10位タイとなった。 前半を2-0で折り返した日本は、ハーフタイムに交代カードを切る。南野を下げてFW前田大然が出場。三笘が2シャドーの左に移動し、前田が左WBに入った。 日本は後半4分、さらに点差を広げる。GKマールテン・パエスのパスミスをPA手前の守田がカット。右足のキックフェイントでDFネイサン・ジョー・アオンをかわし、再び右足シュートを放つ。ゴール左隅に決め切り、自身にとって最終予選3点目で3-0とした。 後半16分、日本は2枚替え。三笘と堂安に代えてMF伊東純也と菅原がピッチへ。伊東が2シャドーの右に、菅原は右WBに配置された。菅原は6月6日の2次予選・ミャンマー戦以来となる6試合ぶりの出場となり、アジア最終予選初出場となった。インドネシアも同17分に2枚目の交代枠を使用する。MFヤコブ・サユリが下がり、元東京ヴェルディのDFアルハンが出場した。 日本は後半24分に4点目。右サイドのライン際で菅原が伊東とのワンツーで突破を図り、そのままPA右の深い位置に入り込む。角度のないところから右足シュートを決め、A代表2点目で4-0とリードを広げた。 後半34分、日本はさらに2枚替え。小川と鎌田を下げ、代表デビューとなるFW大橋祐紀と今回の最終予選で初出場となるMF旗手怜央が入った。大橋が最前線に、旗手は2シャドーの左でプレーをした。 残り時間をしのぎ切った日本が4-0で快勝。最終予選4勝1分で2位オーストラリアとの勝ち点差を「7」に広げ、首位独走を続けている。