新人アイドル、ゆるキャラも…都知事選に続々名乗り これは嘘ニュースです
昨年誕生した小笠原新島
今回出馬を表明したのは、元日にデビューしたばかりのアイドルグループ「BBA101」。昨年一躍注目を浴びたタレントの壇蜜さん(33)に続く熟女ブームの流れを受けた30歳以上の女性101人からなるアイドルグループだ。まだ知名度がない彼女たちにとって、今回の都知事選は突如降ってわいたアピールのチャンスとなった。
出馬する101人は誰一人として都知事として都政に関わるつもりはない。所属事務所によると、候補者として権利が保障される都内全域でのポスター掲示のほか、街頭演説や政見放送でのテレビ出演(1人当たり6分)など、立候補に必要な供託金300万円を宣伝広告費として見なせば、決して高額ではないという。101人分の供託金は計3億円にものぼるが、ある芸能関係者は「仮に全員の供託金が没収されたとしても、メンバーの誰か1人でもブレイクすれば十分採算が取れる金額」と話す。
その他、小笠原新島の非公式ゆるキャラ「スヌッピー」も「離島に住んでいても都民だから立候補するっぴー」と自身のツイッターを通じて出馬を宣言。既成政党が候補者擁立に慎重な姿勢を見せているのとは対照的に、今回の都知事選は泡沫候補による広告活動の場へと変質していきそうだ。
選挙制度に詳しい京都大学政経学部の坂本義太夫教授(ゲリマンダー論)は「政策の是非はともかく、これまでの泡沫候補は、最低限政治的主張を行ってきた。それがこうしてマーケティングの場へと変質したのはAKB48が、ただのファン投票でしかないイベントを『選抜総選挙』と名づけ、あたかもそれが国民的イベントであるかのようにショーアップした必然の帰結。政党からの推薦を受けた本命候補がカメラの前でネタ見せする一発屋芸人と化す日もそう遠くないだろう」と話した。