文学・評論・エッセイ
平賀元義 人と和歌
加藤隆久・著
サイズ:B6判
ページ:120ページ
ISBNコード: 9784343012081
発行日:2023年12月
ページ:120ページ
ISBNコード: 9784343012081
発行日:2023年12月
平賀元義は岡山出身の歌人で国学者、書家でもある。
正岡子規に評価されるまで世に知られることなく、奇矯な性癖ゆえに特異な生涯を送った幕末の歌人。
本書第一部「平賀元義の人物」では、その生い立ちと人物像を明らかに、第二部「平賀元義の作歌」では、万葉調の歌に固執し自己の歌風を樹立した作歌の手法と思想に迫る。
◎「序論」から抜粋
正岡子規は元義を評して、「萬葉以後一千年の久しき間に萬葉の真價を認めて萬葉を模倣し萬葉調の歌を世に残したる者實に備前の歌人平賀元義一人のみ」と喝破している。
子規が世に紹介するまで、元義の歌は全く世間一般には顧みられなかった。それは彼の歌があまりにも特異なものであったからである。そこで今一度平賀元義をテーマに取りあげて、異常な生涯より生まれた異常な歌を理解するため、元義の伝記、人物等を明らかにすると共に、彼の歌学、思想、詠法等を系統的に考察してみたい。
正岡子規に評価されるまで世に知られることなく、奇矯な性癖ゆえに特異な生涯を送った幕末の歌人。
本書第一部「平賀元義の人物」では、その生い立ちと人物像を明らかに、第二部「平賀元義の作歌」では、万葉調の歌に固執し自己の歌風を樹立した作歌の手法と思想に迫る。
◎「序論」から抜粋
正岡子規は元義を評して、「萬葉以後一千年の久しき間に萬葉の真價を認めて萬葉を模倣し萬葉調の歌を世に残したる者實に備前の歌人平賀元義一人のみ」と喝破している。
子規が世に紹介するまで、元義の歌は全く世間一般には顧みられなかった。それは彼の歌があまりにも特異なものであったからである。そこで今一度平賀元義をテーマに取りあげて、異常な生涯より生まれた異常な歌を理解するため、元義の伝記、人物等を明らかにすると共に、彼の歌学、思想、詠法等を系統的に考察してみたい。
定価:1,870円(税込)