Microsoft Wordを使用していると、突然背景色が黒色(または灰色)に変わりダークモードになってしまうことがあります。
背景色が暗いと文章が打ちづらく、ダークモードを解除して元の白色に戻したい方もいると思います。また、ダークモードでないのに画面が黒くなる問題が起きることもあります。
本記事では、Wordの背景色が黒(ダークモード)になる時の解除/対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Officeテーマのダークモードを解除する
WordのOfficeテーマでダークモードが選択されていることが原因で、背景色が黒になるケースが考えられます。Officeテーマがダークモードになっていると、ナビゲーションバーなどのドキュメント以外の背景色が黒色で設定されます。
そのため、Officeテーマの色設定を確認して、ダークモードになっている場合は解除してください。Officeテーマのダークモードを解除するには、以下の手順で操作します。
- Wordを起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 「アカウント」をクリックします。
- Officeテーマのセレクトボックスをクリックして「カラフル」または「白」を選択します。
以上の手順で、Officeテーマのダークモードを解除できます。ダークモードを解除しても、文章内が黒くなっていたり、問題が解決しない場合は次の対処に進んで下さい。
対処2: 文章のダークモードを解除する
Wordの文章内の背景色が黒くなっている場合は、文章の表示がダークモードになっていることが考えられます。
そのため、文章の表示設定を確認して、ダークモードを解除してください。文章のダークモードを解除するには、以下の手順で操作します。
- Wordを起動します。
- 上部メニューの「表示」をクリックします。
- 「モードの切り替え」をクリックします。
以上の手順で、文章のダークモードを解除できます。ダークモードを解除できたら、Wordの背景が白くなったか確認してください。
対処3: オプション設定でダークモードを無効にする
誤操作でWordの文章が黒くなる問題を防ぎたい場合は、オプション設定からダークモードへの切り替えを無効化できます。
Wordのオプション設定でダークモードを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- Wordを起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 「オプション」をクリックします。
- 左メニューで「全般」を選択していることを確認します。
- 右ペインで、「Officeテーマ」の横にある「ダークモードを無効にする」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で、Wordの文章のダークモードを無効化できます。文章のダークモードを無効化すると、ナビゲーションにダークモードの切り替えパネルが表示されなくなります。
対処4: コントラストテーマを無効にする
Windowsの設定でコントラストテーマが有効になっていることが原因で、Wordの背景色が黒くなるケースが考えられます。
そのため、Wordの設定を変更しても背景色が黒いままの場合は、Windowsのコントラストテーマを無効にしてみてください。Windowsのコントラストテーマを無効にするには、以下の手順で操作します。
- デスクトップの何もない場所を右クリックして「個人用設定」を選択します。
- 個人用設定のウィンドウが開いたら、「色」をクリックします。
- 関連設定の「コントラストテーマ」をクリックします。
- 「コントラストテーマ」のセレクトボックスをクリックして「なし」を選択します。
以上の手順でWindowsのコントラストテーマを無効にできます。
対処5: グラフィックドライバーを更新する
PCにインストールされているグラフィックドライバーに不具合が発生していることが原因で、Wordの画面が黒くなるケースが考えられます。
そのため、グラフィックドライバーを最新バージョンにアップデートすることで、問題が解決する可能性があります。グラフィックドライバーを更新するには、以下の手順で操作してください。
- NVIDIAの場合:
- 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「GeForce Experience」を選択します。
- アプリケーションがインストールしていない場合は、『GeForce Experience公式ページ』からダウンロードしてインストールしてください。
- 左上の「ドライバー」をクリックします。
- ログインしていない場合は、ログインを行なってください。
- 「更新プログラムの確認」をクリックして、アップデートをチェックします。
- アップデートがあった場合は「ダウンロード」をクリックして、更新プログラムのダウンロードを開始します。
- 「カスタムインストール」をクリックします。
- インストールオプションが表示されたら、グラフィックドライバーのみチェックを入れて、他のオプションのチェックを外します。
- 「クリーンインストールの実行」にチェックを入れて、「インストール」をクリックします。
- インストールが完了したらPCを再起動します。
- 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「GeForce Experience」を選択します。
- AMDの場合:
- 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「AMD Radeon Settings」を選択します。
- アプリケーションがインストールしていない場合は、『AMDのドライバー&サポート』のページから「今すぐダウンロード」をクリックして、ファイルをダウンロードしてインストールしてください。
- 「更新(Updates)」をクリックします。
- 「新しいRadeonソフトの更新が可能です(New Radeon Software updates are available)」と表示されたら「New」をクリックします。
- 「今すぐ更新(Update Now)」を選択します。
- 「更新版のインストールをするために、AMDの設定を閉じますか?(Are you sure to want to exit AMD Radeon Settings?)」と表示されたら、「はい(Proceed)」をクリックします。
- 「自動で最新版をダウンロード(Autcomatically download the latest drivers)」にチェックを入れて、「アップグレード(Upgrade)」をクリックします。
- ダイアログが表示されたら「インストール(Install)」をクリックします。
- 「アップグレード(Upgrade)」をクリックします。
- 「AMD Display Driver」以外のチェックを外して「インストール(Install)」をクリックします。
- インストールが完了したらPCを再起動します。
- 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「AMD Radeon Settings」を選択します。
Intel系のグラフィックチップを搭載している場合は、WindowsUpdateを実行してPCを再起動することでグラフィックドライバーを更新できます。
グラフィックドライバーを最新バージョンに更新できたら、Wordの背景色が黒くなる問題が解決したか確認してください。
対処6: ハードウェアグラフィックアクセラレーションを無効にする
Wordのハードウェアグラフィックアクセラレーションの機能が原因で、背景が部分的に黒くなる問題が起きることがあります。
そのため、Wordのハードウェアグラフィックアクセラレーションの機能を無効にすることで、問題が解決する可能性があります。ハードウェアグラフィックアクセラレーションを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- Wordを起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
- 「オプション」をクリックします。
- 左メニューで「詳細設定」を選択します。
- 表示内になる「ハードウェア グラフィック アクセラレーションを無効にする」にチェックを入れます。
- 既に「オン」になっている場合は、「オフ」にすることで問題が解決することもあります。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
ハードウェアグラフィックアクセラレーションを無効にできたら、Wordの背景が黒くなる問題が解決したか確認してください。
対処7: テンプレートファイルを削除してリセットする
Wordのテンプレートファイル(Normal.dotm)に問題があることが原因で、背景色が黒になってしまうケースがあります。
そのため、テンプレートファイルを削除してリセットすることで、問題が解決する可能性があります。テンプレートファイルを削除するには、以下の手順で操作してください。
- Wordを開いている場合は閉じます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「appdata」と入力して「OK」をクリックします。
- 以下の順にフォルダを開きます。
Roaming\Microsoft\Templates
- フォルダが見つからない場合はWordのバージョンが異なるため、別の対処を試してみてください。
- 「Normal.dotm」を右クリックして削除します。
- テンプレートファイルを削除したくない場合は、ファイル名を別のファイル名(Normal.dotm2など)に変更してください。
テンプレートファイルを削除できたら、Wordを再起動して背景が黒くなる問題が解決したか確認してください。