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「Vivaldi 6.0」は「ワークスペース」を導入 ~ボタンアイコンもフルカスタマイズ可能に

かゆいところに手が届く、パワーユーザー御用達のWebブラウザーがメジャー更新

「Vivaldi」v6.0.2979.11

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは4月18日(現地時間)、デスクトップ版「Vivaldi 6.0」を正式公開した。メジャーバージョンが更新されるのは2021年12月以来、2年ぶりのことだ。

 デスクトップ版「Vivaldi」は、「Presto」エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。

 最大の特徴は、すみずみまでカスタマイズできること。ありとあらゆるUIと機能がユーザー側でコントロール可能で、「かゆいところに手が届く」と評判だ。また、ヘビーユーザー向けの機能が充実している。とくにタブ機能は豊富で、「タブスタック」でタブを整理したり、「タブタイリング」で分割表示したりすることが可能。複数の「Vivaldi」コマンドを組み合わせて独自のユーザーコマンドを作成できる「コマンドチェイン」も興味深い。

 「Vivaldi 6.0」では、新たに「ワークスペース」と「カスタムアイコン」という機能が搭載された。

 「ワークスペース」は、用途や目的ごとにタブをグループ化できる機能。同様の機能は他のWebブラウザーにもあるが、「Vivaldi」ならば「タブスタック」や「タブタイリング」と組み合わせることで、ニッチな使い方にも柔軟に対応できる。

新たに「ワークスペース」を追加。「タブスタック」や「タブタイリング」と組み合わせることで、他のブラウザーにはできないニッチな使い方にも柔軟に対応

 もう1つの「カスタムアイコン」は、「Vivaldi」のボタンアイコンをユーザーが自由に変更できるようにしたものだ。ボタンを自分好みにカスタムできるのはもちろん、テーマ機能との組み合わせが強力で、Webブラウザー全体の見栄えをガラリと変えることができる。

「Vivaldi」のボタンアイコンをユーザーが自由に変更できるようにした「カスタムアイコン」

 この機能を手っ取り早く体験するには、テーマ機能からカスタムアイコン設定済みのテーマを選ぶことだろう。ユーザーがカスタムアイコン付きのテーマを作成することも可能で、「Vivaldi」テーマギャラリーで公開し、他のユーザーと共有することもできる。

テーマ機能からカスタムアイコン設定済みのテーマを選ぶことで、Webブラウザー全体の見栄えをガラリと変えることができる

 「Vivaldi」は、Windows/Mac/Linux/ChromeOSに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Android/ChromeOSに対応するモバイル版も用意されている。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」Windows版
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows 10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0.2979.11(23/04/18)