今敏
北海道・札幌出身。子供時代は、父の転勤で札幌と釧路を行き来する。82年、釧路湖陵高校卒業後、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科に入学。在学中に、第10回ちばてつや賞で優秀新人賞を受賞し、85年にヤングマガジン誌で漫画家デビュー。卒業後しばらくは雑誌の連載や単行本を発表し、90年に「老人Z」でアニメ作品に初めて参加する。97年に監督デビューを果たした「PERFECT BLUE」はベルリン国際映画祭に正式出品された。その後も、オリジナルアニメーション「千年女優」(01)、「東京ゴッドファーザー」(03)を手がけ、筒井康隆原作「パプリカ」(06)はベネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され、国内外で高い評価を得る。そのほかにTVシリーズ「妄想代理人」(04)がある。10年8月24日、すい臓ガンのため死去。享年46歳であった。