クリント・イーストウッド
米サンフランシスコ出身。「半魚人の逆襲」(55)で映画デビューし、TVシリーズ「ローハイド」(59~65)の準主役で人気を博す。その後イタリアへ渡り、「荒野の用心棒」(64)、「夕陽のガンマン」(65)と立て続けにマカロニ・ウエスタンに主演。68年に帰国し、自らの映画製作会社「マルパソ」を設立した。71年には製作・主演を兼ねた「ダーティハリー」でスターの座を確立し、「恐怖のメロディ」で映画監督デビュー。以後ほとんどの製作・監督・主演作を自身のプロダクションで手がける。「許されざる者」(93)と「ミリオンダラー・ベイビー」(05)でアカデミー作品賞・監督賞を受賞。太平洋戦争の激戦地となった硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた2部作「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」(06)では、後者で渡辺謙や二宮和也らを主要キャストに迎えて話題となった。「人生の特等席」(12)以降は俳優業から遠ざかり、監督として「アメリカン・スナイパー」(14)、「ハドソン川の奇跡」(16)、「15時17分、パリ行き」(18)など実話が基の映画を精力的に手がける。「運び屋」(18)で6年ぶり、自身の監督作としては10年ぶりに主演を務めた。そのほかの近年の監督作に「リチャード・ジュエル」(19)など。