大楠道代
中国・天津出身。64年、大映映画「風と樹と空と」で銀幕デビュー。当時は安田道代の名前で活動する。「氷点」(66)、「痴人の愛」(67)などに大映の看板女優として出演した。75年、結婚を機に休業。大楠道代に改名して、「ツィゴイネルワイゼン」(80)でスクリーンに復帰し、同作で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した。その後の出演作に「陽炎座」(81)、「夢二」(91)、「顔」(99)などがある。近年も、「赤目四十八瀧心中未遂」「座頭市」(ともに03)、「春の雪」(05)、「人間失格」(10)、「大鹿村騒動記」(11)など数多くの映画に出演し、作品の脇をしっかりと固めている。