猿の惑星

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

地球から320光年の長い旅の末、とある惑星に不時着した宇宙飛行士。そこは、言葉を話す猿たちが原始的な人間たちを支配する惑星だった。人間狩りをする猿の軍隊に捕らえられた主人公テイラーは、コーネリアスとジーラという猿の助けを借り、一緒に捕らえられた人間の娘ノバを連れ逃亡を図るのだが……。SF映画の金字塔となった大ヒットシリーズの第1作。精巧な猿の特殊メイクは高い評価を受け、アカデミー特別賞を受賞した。

1968年製作/112分/アメリカ
原題または英題:Planet of the Apes
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1968年4月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 アカデミー賞(1969年)

ノミネート

作曲賞(ミュージカルを除く) ジェリー・ゴールドスミス
衣装デザイン賞 モートン・ハーク
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映画レビュー

5.0子供の頃に見た衝撃は忘れられない

2024年10月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

さすがSF映画の名作。今見ても十分面白い。
子供の頃は、ただ猿と人間の逆転劇を楽しんでいたが、大人になって見直せば、���かな人間への警鐘がこれでもかも言わんばかりに散りばめられている。
ラストのあのシーン、初めて見た時は強烈すぎて、子供ながらに呆然としてしまった。
こういう映画は今でも金ローでやればいいと思うんだけどね。昔は流してたんじゃなかったかなぁ。

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nayuta

3.5鮮やかなエンディング それがすべて

2024年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:その他、TV地上波

私がこの映画を見たのは、TVの洋画劇場で、サルのメイクも、人間が支配されていることも、TVシリーズ『猿の軍団』からの逆輸入?でした。

それで、人間が猿のメイクを施して演技をしていることに興ざめして、きちんと見る気はしなかったのですが、『ベン・ハー』を見てチャールトン・ヘストンのファンになり、思い出して見てみたら、びっくりの結末。

公開当時、見終えた人に、「結末は誰にも話さないでください」というキャンペーンで、話題になったそうで、言わばネタバレ禁止作品の元祖と言うべき映画ですね。

いよいよリブート作品も公開直前で、人間が猿に支配される背景が描かれるようですが、すべての始まりはこの作品。光速での宇宙航行ができるほどに発達した人類が��うして猿に支配されるのか、かいもく見当が付きませんが、とにかくこの映画がなければ、そんな続編も存在しなかったわけで、お話としての完成度はお見事としか言いようがありません。

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うそつきかもめ

4.0いつかの未来

2024年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

初代、猿の惑星です。数多あるレビューの一文に加わわれば幸いです。

改めて感じたのはやはり完成度ですね。本作は1968年の映画であっても実際のロケーションで撮影しているためか現代の映像技術と遜色ない。それに、建物も動物園のような檻と石造りのセットが主体だけど、未知の惑星と言われれば現代でもしっくりくる。ただ、人と猿の立場が逆転しているだけ。この一点だけでここが未知の惑星だと感じさせているところがすごい。それも全て思い込みによるものなんだけど。そして、あの結末。ここにきて、既知のものを使うのが当然という結論にさえ至る。

撮影に関しても、序盤は岩肌の難所が撮影困難なせいもあってかハイアングルや定点��シーンが多かったけど、それが返って未知の惑星感や孤独感を強めていたり。今では問題になるだろうけど、人間たちの扱われ方もそれだけでインパクトがあった。人間たちが追い立てられるシーン、檻から手を伸ばすシーン、首輪で連行されるシーンなど、動物園を見ているような。エイプたちも暴力的でなく作業的なところが意図してなのかそうでないのか。また、言語を発したテイラーを審問する民主制もあったり、完全に社会が入れ替わってしまっていることを物語るシーンでした。やはり、初代は映像技術に頼れない分、技巧で見せる「映画」と感じますね。対して、リブート版は物語を見せる「映像」となってしまっている。コストや制作時間もあるし、面白いのでいいですけど。

当時、本作が大ヒットした理由も考えてみました。制作された1968年頃は第二次世界大戦から二十年余りが経過し、大戦が過去のもとなりつつあった。人類の傷も癒えたけど、悔い改めるべき後悔も残った。それが原子爆弾の投下だと思います。ここに来て、ようやく自分をも脅かしかねない兵器であると理解してきた頃だと思います。手に余る力を手にした未来、人は結果を見なければ理解できない生き物なので、フィクションと言えど現実味を帯びた本作に一抹の不安を感じたのではないでしょうか。作品もすばらしいですし。

そして、この未来は2024年の現在でもフィクションと言えるのか分からない。今日でもシリーズが続いているのはむしろ現実味を帯びてきているからかもしれません。SF作品はいつかの未来を描く物語、人類に可能性と警鐘を与えてくれているジャンルだと思います。

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澄千代

5.00014 人生最大のバッドエンディング

2024年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1968年公開
ネタバレなしでテレビ放送見たもんだから
最後は衝撃でした。
さらに本作の本質はサミーデービスジュニア曰く
「最良の黒人映画」といつか白人と黒人の立場が
逆転するのではないかという深層的な恐怖を描いている
と読み解いている。
それをライフル協会長にもついたゴリゴリの保守派
ヘストンが人間(白人)を演じるのは皮肉。
テレビ版吹替では猿の一人称がおいらー、で
なんでなんでしょうね?
ジーラとコーネリアスの仲睦まじさはいじらしく
彼らの上司のオラウータンは実は人間の進んだ文化と
凶暴性を知っていたのだった。
ヘストンはラストある遺物を見つけて泣き崩れる。
100点
1973年12月24日『月曜ロードショー』

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NWFchamp1973

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