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何が起きているのか。17日に投開票日が迫る兵庫県知事選。当初は前尼崎市長の稲村和美候補が大きくリードと伝えられたが、終盤を迎え情勢は一変した。メディア各社の調査で、パワハラやおねだりなど、さまざまな疑惑で失職した斎藤元彦前知事が激しく追い上げているというのだ。 あれだけ負のイメージが広がっていたのに、なぜここまで息を吹き返しているのか。日刊ゲンダイ記者は現地に向かった。 斎藤氏の演説は毎回多くの聴衆が駆けつけ、「サイトウコール」が起こるなど異様な熱気に包まれている。 「『斎藤さんがパワハラをした事実はなく、メディアや県議がおとしめようとしている』といった、陰謀論めいた主張がネット上で急激に広がっています。それを積極的に拡散しているのが、無所属で出馬したN国党党首の立花孝志氏です。SNSや街宣を通じた彼の拡散力はあなどれず、斎藤氏の聴衆の数はここ2週間で2倍にも3倍にも膨らんでいます」(県政
「浮かれた部分があった」──。躍進を遂げた衆院選直後、不倫相手の元グラドルと都内のワインバーで密会。7月下旬に地元・香川県高松市のシティーホテルで共に過ごした一夜も写真週刊誌「FLASH」にスッパ抜かれた。その人の名はもはや言うまでもなく、国民民主党の玉木代表である。 冒頭のように、謝罪会見では政界のキャスチングボートを握った「モテ期」到来に調子づいていたことを認めながら、元グラドルとの男女関係は「プライバシー」を理由に言葉を濁した玉木氏。実は今回の不倫劇、玉木氏個人の倫理観のみならず、率いる政党の「政治とカネ」の倫理問題も問われかねない。 国民民主は対象要件を満たし、毎年、政党交付金を受け取っている。今年の交付額は12億6300万円に上る。原資は全て国民の血税だ。使い道は特に制限されていないが、毎年、総務相に使途の報告書を提出する義務がある。それが「政党交付金使途等報告書」だ。9月末には
異様な雰囲気になってきた。 17日投開票の兵庫県知事選。パワハラ、おねだりなどの疑惑を受け失職した斎藤元彦前知事に加え、稲村和美前尼崎市長、日本維新の会を離党した清水貴之前参院議員ら計7人による争いになっている。驚くのは、疑惑を巡って、兵庫県議会の百条委員会で追及されている斎藤氏に対し、SNSで「頑張れ」の声が続出していることだ。 「一部で斎藤さんの実績を評価する報道が出たことで、先月31日の告示日前から『頑張れ』の声は上がっていた。さらに、NHKから国民を守る党から出馬した立花孝志氏が斎藤さんの応援演説を展開し、その動画を拡散。結果、斎藤さんのリアルの街宣に数百人が集まる人気ぶりです」(県政担当記者) 前回2021年知事選の際は自民党と維新の推薦を得た斎藤氏だったが、一連の問題を受け、今回は完全無所属。手弁当で選挙を戦わざるを得ない斎藤氏だが、立花氏の“助太刀”もあって知名度アップは上々
突然「モテ期」に突入した国民民主党の玉木雄一郎代表。10.27衆院選で4倍増の28議席に躍進し、与党過半数割れ政局のキーマンに躍り出た。20~30代の若年層を中心に玉木代表への期待が高まっているという。だが、この男には自公政権の延命に手を貸した“裏切りの歴史”がある。だまされちゃいけない。 ◇ ◇ ◇ 11月11日召集予定の特別国会での首相指名選挙をめぐり、政界では多数派工作の駆け引きが続く。自民党は31日、国民民主と幹事長会談。立憲民主党の野田佳彦代表は30日、日本維新の会の馬場伸幸代表、共産党の田村智子委員長と個別に党首会談を行った。 自民と立憲の双方からラブコールが送られている国民民主の玉木代表は、立憲からの党首会談の申し入れを拒否。ハナから、自民と政策ごとに連携する「部分(パーシャル)連合」一択なのだろう。衆院選で国民民主へ投じられたのは「自公政権にノー」の批判票なのに、野党第
5月に「週刊文春」などで、37歳年下のファンの女性と不倫が報じられたベテラン声優の古谷徹(71)だが、今月11日からスタートしたフジテレビ系アニメ「ドラゴンボールDAIMA」でヤムチャ役は降板。後任には声優の鈴木崚汰(25)が起用された。アニメの公式サイトは、《「ドラゴンボール」シリーズにおいて、永らくヤムチャ役を務められた古谷徹さんですが、担当声優の交代を行うこととなりました》と報告した。 古谷は2023年9月まで4年半の間、ファンの女性と不倫の関係にあり、口論になり手をあげたり、妊娠・中絶させたことが報じられ、本人はXを更新し報道された内容が事実と認め謝罪していた。 それを受け、古谷の所属事務所は「名探偵コナン」の安室透役、「ONE PIECE」のサボ役の降板を発表。古谷はこの2役の降板について、自身のXで《今の自分に唯一できる償いの形》と表現していた。 「不倫報道後、活動休止状態に追
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者は印税5000万円をFXで溶かし…その後YouTubeで大儲け! 経済学や会計学、税金の本などは難しく、ビジネスなどに必要とわかっていても、入門書さえ途中で放り出してしまいがち。ところが、2005年に発売された新書「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」(光文社)は違った。わかりやすく、面白く、ベストセラーとなった。著者の山田真哉さん、今、どうしているのか。 ◇ ◇ ◇ 山田さんに会ったのは、JR渋谷駅から徒歩4分の、山田さんが会長を務める「芸能文化税理士法人」。あれ、山田さんは税理士ではなく、会計士じゃなかったっけ? 「会計士は税理士業務もできるんです。会計士として東証グロース市場に上場する株式会社ブシロードや、その子会社���新日本プロレスの社外監査役を務めていますが、メインはこの芸能文化税理士法人の仕事です。『さおだけ屋
「裏金議員」は死屍累々の結果となった。今回の衆院選で「非公認」、もしくは「公認だが比例重複なし」での出馬を余儀なくされた裏金議員は44人。離党や議員辞職した議員を含め計46人の当落をまとめたのが、画像の【別表】だ。実に半数以上の28人が議席を失った。 落選した裏金議員のうち武田良太元総務相を除き、全員が旧安倍派に所属。かつては衆参両院で約100人の大所帯だった旧安倍派が“大粛清”される中、萩生田光一元政調会長、西村康稔元経産相、松野博一元官房長官、高木毅元国対委員長、世耕弘成前参院幹事長の「5人衆」は、しぶとく4勝1敗。高市早苗前経済安保相の夫で無所属の山本拓元衆院議員との保守分裂選を強いられた高木氏だけが落選した。パンツもといフンドシを締め直して再起を図るか。 裏金2728万円の萩生田氏は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係も取り沙汰され、立憲民主党の有田芳生元参院議員に約80
次年度の旧ジャニーズカレンダーの発売が16日、出版社各社から発表された。Xでは「カレンダー復活」がトレンド入りするほど話題になっている。 2年ぶりの復活となるジャニーズカレンダーは出版社にとってドル箱商品だ。各社は振り分けられた“ジャニーズ利権”の恩恵にあずかる代わりに、「広報担当だった白波瀬元副社長がジャニーズに都合の悪い週刊誌のスキャンダル報道などの“懐柔”を依頼し、出版業界が応じてきた歴史がある」(大手出版関係者)。 現在、なにわ男子(集英社)、Aぇ!group(ワニブックス)、Travis Japan(マガジンハウス)などのカレンダー発売が明らかになっており、Snow Man、SixTONES、King & Princeの版元はまだ明らかになっていないが、第2弾の発表は時間の問題と言われている。 旧ジャニーズのSTARTO ENTERTAINMENT社はNHKの旧ジャニーズタレント
裏金自民党以上に腐臭を漂わせているのはTV局だったのか? 前明石市長で、弁護士の泉房穂氏(61)がX(旧ツイッター)で放つ「泉砲」がSNS上で話題となっている。 国会議員、地方首長の経験もある泉氏は歯に衣着せぬ物言いで知られ、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が発覚した自民党に対してもワイドショー番組などでメッタ切り。「裏金議員は全員辞職が当然」などと真っ当な指摘をする数少ないコメンテーターとして人気を集めていたのだが、「裏金選挙」の投開票日が近づくと同時にメディア露出は減少。すると泉氏は10月26日夜から27日にかけて、Xで立て続けにこう投稿したのだ。 《【お詫び】今回の総選挙に関して、特定の政党や候補者の応援はしないとのスタンスを選択した。「応援したら、選挙期間中のみならず、今後すべての出演はなしにします」との圧力に屈したというのが正直なところだ。まだ干されるわけにはいかないとの思
“裏金隠し”の衆院選の投開票が27日に迫る中、前回選で躍進した日本維新の会が大苦戦だ。前回は公示前の約4倍の41議席を獲得して悲願の「全国政党化」に弾みをつけたが、今回は公示前の44議席を割り込む可能性がある。 報道各社や政党の情勢調査を見ると、維新は牙城の大阪ですら接戦を強いられている。府内19選挙区のうち維新候補が安泰なのは、幹部の地元である12、15、17、18の4選挙区のみ。読売新聞は25日の朝刊で、府内13選挙区で競り合いになっていると報じた。関西以外は広がりを欠く。 まさかの展開に焦っているのが、維新の共同代表を務める大阪府の吉村洋文知事だ。24日の会見で終盤情勢について問われ、「死に物狂いで応援する」と危機感をにじませた。維新の顔として公務そっちのけで応援に駆けずり回ってきただけに、「牙城崩壊」では面目丸潰れである。 府のホームページで吉村知事の公務日程を確認すると、9日の解
迷言の「愚か者」が、選挙戦最終盤で自らに突き刺さった格好だ。 27日投開票の衆院選で東京7区から出馬している丸川珠代元五輪相(53)の選挙違反が、日刊ゲンダイの取材で分かった。 丸川陣営は25日夜、JR田町駅で街頭演説を実施。公職選挙法は、夜8時以降、街頭演説に伴うビラ配りを禁じているが、丸川陣営は8時を過ぎてもビラの配布を継続。日刊ゲンダイはその現場を写真で撮影した。 記者が同日夜、他陣営の街頭演説の取材を終えて駅周辺を歩いていると、駅出入口付近で丸川陣営を発見。赤いジャンパーを着た約10人の陣営スタッフが丸い「うちわ」状のビラを配っていた。丸川本人はマイクのスイッチを切っていたが、道行く人に「よろしくお願いします」と声をかけ、写真撮影などに対応。付近には、選挙管理委員会が交付する候補者名が記された「標旗」が掲げられ、スタッフは「腕章」をつけていたが、これは完全にアウトだ。 東京都選挙管
「これまでの経験を生かして日本のリーダーとしてこの国をさらに前に進めたい」 9月27日に行われた自民党総裁選への出馬会見でこう意気込んでいたものの、結果は1回目の投票で9人中8位と惨敗し、上位2人で争う決選投票にすら進めなかった河野太郎・前デジタル担当相(61)。 今回の衆院選では神奈川15区から出馬し、各メディアの情勢調査では優勢が伝えられている。当選9回を誇り、全国的な知名度の高さから他候補からの応援依頼が相次いでいるようなのだが、河野氏の応援演説を聞いたとみられる有権者などから出ているのが《大丈夫か》《なんか発言が怪しいのではないか》といった声だ。 河野氏は閣僚時代、新型コロナワクチンの担当として、ワクチン接種を積極的に推進してきた。このため、河野氏が応援候補の街宣車に乗って演説に立つと、ワクチンの健康被害に関するプラカードなどを持つ聴衆が多く集まる傾向にあるのだが、それが面白くない
目前に迫った衆議院選挙について語りたいのだけど、この1週間で旧ジャニーズ児童性加害問題に関して大きな動きがあったので、まずはその話から。 前回の本連載で、先週水曜(10月16日)にNHK稲葉延雄会長が定例会見で旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ。以下スマイル社)のマネジメント業務などを引き継ぐ「STARTO ENTERTAINMENT」(以下スタート社)所属タレントの番組起用を再開する意向を明らかにしたことへの疑義を呈した。まだ時期尚早と思ったからにほかならない。 定例会見が行われたその日、2024年度は発売されなかったスタート社所属タレントの公式カレンダーが2年ぶりに復活することが、集英社やマガジンハウスなど複数の出版社のXアカウントなどから同時に発表された。つまり、この1年は「カレンダー利権」の悪評を甘んじて受け容れることでビジネスの牙を隠してきた出版業界も、テレビ最後の砦だったNH
衆院選(27日投開票)が最終盤に入る中、自民党に新たな悪材料だ。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)をめぐる問題を追及するジャーナリストの鈴木エイト氏が、教団のフロント組織の内部資料を入手。岸田政権下で実施された3年前の総選挙で、反日カルト集団が自民候補をモーレツ支援した実態を浮き彫りにしている。「カルト議員」にはトドメの一撃となりそうだ。 エイト氏は〈2021年衆院選、旧統一教会に支援された自民候補者実名リスト〉と題し、文藝春秋電子版(23日配信)に寄稿。教団側が選挙戦を総括した全33ページの内部資料〈激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」〉を暴露した。関連団体「世界平和連合」の中部地区常任講師で、国際勝共連合の幹部が作成したという。 総括資料によると、支援対象は統一教会が第3地区(東海、北陸信越)に区分するエリアに出馬した自民の公認候補ら。関係を裏付ける証拠として、複数の写
ヤオヤの愛称で親しまれているリズムマシン(TR-808)は、YMOの「千のナイフ」やマイケル・ジャクソンの「BeatIt」などの数多くの名曲を生み出してきた。あのピコ太郎の「PPAP」もその中のひとつだ。 1980年にこの名機を世に送り出したのが、世界的な電子楽器メーカーのローランド。社名からして海外のメーカーと思いきや、実は72年に大阪で創業し、2005年からは静岡県浜松市に本社を構える生粋の国内メーカーだ。 大阪生まれということもあって、社内では今も関西弁が飛び交うとか。社名のRolandは創業当時、Rで始まる電子楽器メーカーがなかったからだ。 「当時、国内での需要が小さく、海外市場をターゲットにと、響きがよく覚えやすい、2音節で濁音を含む名称の候補を挙げていく中にRolandがあったのです」(同社広報担当者) ■約3分の2が海外社員のグローバル企業 今でも売り上げの9割は海外市場。世
裏金議員の「非公認」は“偽装”だった――。 日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が23日付の紙面でスクープを放った。 同紙は一面で「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」と題した記事を掲載。それによると、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与したとして、衆院選で石破茂首相(67=党総裁)ら党執行部から「非公認」とされた裏金候補の党支部に対し、森山裕幹事長(79)が2000万円を公示前に振り込んでいたことが分かったというのだ。 カネは税金が原資の政党助成金で、金額は公認候補と「同額」だったという。何のことはない。石破首相は裏金議員に厳しく対応する姿勢を見せながら、水面下では党を挙げて「支援」していたわけで、有権者に対する裏切り行為以外の何物でもないだろう。 ■涼しい顔で選挙を戦う裏金候補の謎が解けた 大手紙の政治部記者がこう言う。 「おかしいな、とは思っていました。非公
維新の会の創設者で前代表の松井一郎氏が萩生田光一元政調会長(東京24区)の応援に入った一件で内紛勃発だ。 東京24区は維新が元都議の佐藤由美氏を擁立しているが、松井氏は19日、選挙区の八王子駅前で行われた萩生田候補の街頭演説会に応援入り。約300人の聴衆を前に「政党関係なく今日は『盟友』の応援のために来ました」と要らん“オトコ気”をアピールし、「維新の人が立候補していたとは知らず、維新のメンバーから『勘弁してよ』というメッセージが来ましたが、もう引退している身なので」と言い繕った。 いくら“隠居”の身とはいえ、よりによって裏金2728万円の萩生田候補を応援する利敵行為に維新内部は大荒れ。「馬場代表自ら松井さんに『萩生田の応援に入るのはやめてほしい』といさめるべきだとの声が上がった」(ある議員)という。 ■馬場代表を直撃すると… 松井氏が応援に入る前日、練馬区でマイクを握った馬場代表を日刊ゲ
衆議院が解散した9日、参議院議員の今井絵理子氏(41)がXを更新し「第214回臨時国会が閉会しました。本日、衆議院が解散し10月15日公示、27日投開票の総選挙が行われます。皆さんの一票が未来をつくります」と投稿。国会内でポーズをとって窓の外を眺める写真が2枚添えられ、《相変わらず芸能人気質が抜けてない人だなぁ》などと批判を受けたばかりだ。 そんななか、現在、当選確実視される元レースクイーンでグラビアアイドルの新人・森下千里氏(43)に注目が集まっている。自民党は森下氏を比例代表東北ブロックで単独2位としているからだ。 《間もなく自民党の比例東北から第二の今井絵理子氏が誕生します》《「比例区で女性を」と言っていたが今度は元グラビアアイドルの森下千里ですか。自民党も懲りないですね。今井絵里子でタレント議員は使えないと分かっているのに》《忘れられたアイドルを出してくる自民党 三原じゅん子 生稲
NHKが旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)のマネジメント業務などを引き継ぐ「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの番組起用を再開する意向を、稲葉会長が定例会見で明らかにした。故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、NHKとテレビ東京は昨年9月に新規起用を停止した。だが先月スマイル社が被害者501名が補償内容に同意して492名に補償金を支払ったと発表したのを受け、今月3日にテレ東が再開を表明。残るNHKの動向が注目を集めていた。 ■紅白歌合戦をふまえたビジネス的思惑 先月でも来月でもなく今月の定例会見で発表した意味を紐解くのは、ちっとも難しくない。毎年11月半ばに実施される「NHK紅白歌合戦」出場歌手発表をふまえてキャスティングの期限を考えるならば、〈起用停止からはや1年経ち、無事に禊も済みました!〉というメッセージを伝えるのは、今回(10月16日)の会見ワンチャンス
「何もないところからの再出発。そこに、お付き合いいただく皆さんに厚く御礼を申し上げる」 15日に公示された衆院選。JR八王子駅北口で第一声を張り上げたのが、裏金事件で自民党の公認を得られず、無所属で出馬した萩生田光一・元党政調会長(61)だった。 政治資金収支報告書への不記載金額は、すでに立件された元同僚議員らに近い2728万円に上る。政治倫理審査会にも出席せず、いまだに何ら説明責任を果たしてない萩生田候補。かつて旧安倍派(清和政策研究会)の「5人衆」と持ち上げられていた人物でもあり、立候補した東京24区は「裏金総選挙の象徴」として注目度が高い選挙区だ。 旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との関係も指摘される中、まさに背水の陣の戦いだが、そんな萩生田候補に“強力な援軍”が現れた。ジャーナリストの櫻井よしこ氏(78)だ。 故・安倍晋三氏とも近しい関係にあった櫻井氏は公示前の13日、八王子市
あの「ゆ党」の選挙現場に、一足早い冬が訪れているようだ。 27日投開票の衆院選が15日、公示された。それに先駆け、日本維新の会の候補が14日、都内で街宣。馬場代表が応援に入ったのだが、現地の空気は“激寒”と言うしかない状況だった。 馬場氏が駆け付けたのは、東京メトロ南千住駅近くの商業施設。候補者は東京29区から出馬した海老沢由紀・元大阪市議だ。3連休最終日の昼下がり、多くの買い物客が行きかったが、街宣車の上から馬場氏が「海老沢さんをお願い致します!」と訴えても、足を止める人はほぼ皆無。聴衆は10人程度で、陣営スタッフの方が多かった。費用膨張の大阪・関西万博、兵庫県の斎藤前知事の問題で党勢がボロボロとはいえ、あまりにお寒い。その点を馬場氏に聞くとこう言った。 「まあ、こんなもんやろ。3連休で地域に人もおらへんし、よそから来た人がいっぱいで、あんま人は集まらへん。そもそも、(維新は)動員とかも
ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による連続性加害問題で、被害補償にあたるスマイルアップ社の強硬姿勢が批判されている。被害者による「当事者の会」元副代表、石丸志門氏との第3回調停が8日に行われ、石丸氏が1800万円との提示額に不服を申し立てたことに対して、200万円アップの2000万円の補償額を提示。算定額について「合理的な説明ができるかは分からない」と答えたそうで、石丸氏は「双方の提示額の乖離が大きいので、折衷案を私から提示したのですが、スマイルアップは救済委員会がこの折衷案をのめなければ調停を取り下げると言ってきました」とし、こう言っている。 「ただでさえ日本の補償額は欧米とは比べものにならないくらい低い。その日本でも最高裁が男性からの性加害を認めた判例では4000万円の支払い命令が出ているのに、それよりも少ないのはおかしいんじゃないですか。昨年の記者会見で『法を超えた補
『(前略)裏金は、汚いカネだから問題。「不記載」に矮小化すな!』(大石晃子・衆議院議員・れいわ新選組) これは10月4日の大石さんのXでの発言だ。 なにについて述べているかというと、ご自身に向けられた『裏金問題』について。 大石さんの政治団体の令和4年分の政治資金収支報告書について、450万円の収入の記載漏れがあったため修正申告していることが話題になっている。また、政党支部の人件費830万円も、記載漏れで追加修正されている。 大石さんはこのことが話題となると、10月3日Xでこのように説明した。 『(前略)大石あきこは裏金議員ではありません。提出した収支報告書に自らミスを見つけ、約2か月後に自ら訂正を申告した議員です。(中略)当時、収支報告書を作成した際に、ダブルチェックをする体制が取れず、記載漏れになってしまいました(後略)』 それには訂正内容も貼り付けてあった、450万円の。つまり、人件
旅行業者らが加盟する「日本旅行業協会」(以下JATA)が先月試算した日本人のパスポート保有率に、関係各所から驚きの声が上がっている。 「米国は約50%、韓国は約40%、台湾は約60%。日本の保有率は約17%で、6人に1人と極めて低いことがわかりました」(旅行業界関係者) 保有率はJATAが外務省、国交省などから入手したデータを総人口で割り出した数字だというが、保有率低下の背景をJATAの広報担当者が説明する。 「コロナ禍前の19、20年ごろまでの保有率は約24、25%で推移していました。ですが、コロナ禍で何年も渡航の自粛が求められ、その時期に失効を迎えた方が改めて更新しなかったり、円安や物価高、戦争などで渡航を控える方が増えたことなども低下の要因だと考えられます」 そして、顕著なのが「若者の海外離れ」だ。 「今の若い人は海外に行かなくてもさまざまなエンタメを楽しむ方法があります。VRなどで
「変節」「二枚舌」批判に耐えかねたか──。衆院選(15日公示、27日投開票)での裏金議員の扱いをめぐり、石破首相(自民党総裁)が6日一転、厳しい決断を下した。一部に非公認、全員に比例重複を認めないという。先週金曜(4日)には裏金議員全員を原則公認する見通しだったが、世論の大逆風を受け方針転換。だが、有権者にしてみれば「当然だろ」ってなところで、いまさら手遅れ。逆に裏金議員が悪目立ちし、ますます戦況悪化だ。 ◇ ◇ ◇ 別表が衆院選に立候補を予定している裏金議員ら50人(既に離党した世耕前参院幹事長、選挙区支部長3人含む)の扱いだ。 党員資格停止1年の処分を受け、もともと無所属での出馬が決まっていた下村元文科相や西村元経産相だけでなく、高木元国対委員長や萩生田元政調会長ら4人も非公認となった。「党員資格停止」処分を受けたり、「役職停止」処分が継続中のうえ政治倫理審査会で説明していないこと
先週土曜日、9月28日の夕方近く。ゆりかもめの豊洲駅付近が異様な雰囲気に包まれた。小さな子供を連れた親子などが遊ぶのどかな公園が、黒ずくめの服、金髪、ピアス、タトゥーの10~20代の若者で埋め尽くされたのだ。全面禁煙の公園にたばこの煙が立ち込め、ビール缶やペットボトル、吸い殻が公園内や路上に散乱。一体何事か。 「彼らは新型コロナワクチンに反対する集団のデモ参加者です。3キロほど離れた有明駅前の公園から行進した後、豊洲でたむろしていました」 こう語るのは、反ワクチン集団などを観察しているライターの黒猫ドラネコ氏。デモは「WHOから命をまもる国民運動」主催のものだ。反ワクチンの連中は、そんなにガラが悪いのか。 「実はデモ支持者の一部が、参加するだけで高額報酬のバイトがあるとネットで告知したため、反ワクチン思想に興味のないカネ目当ての若者や外国人らが大量に集まったのです。バイト代はまちまちで1人
「被告人は無罪」──。9月26日、この文言は世界中に速報として報道された。 「死刑囚、袴田巌さんは無罪判決を言い渡された」 初公判から傍聴してきた私もうれしくて涙が出た。やっと無罪になったと思う人が、フランスにも、米国にも、イギリスにも、ドイツにも、カナダにも、イタリアにも、どこでも大勢いる。 袴田巌さんは世界で最も酷い扱いを受けた死刑囚として知られている。「無罪」と静岡地方裁判所の裁判長らが判断したが、まだ完全に安心できない状況だ。10月10日の23時59分59秒まで検察は控訴できる。 強い呼びかけをしたい。検事総長の畝本直美さん、東京高等検察庁検事長の斎藤隆博さん、本件との関係がある検察官のみなさん、世界があなたたちを見ている、厳しい目で見ている。あなたたちの正しくて最もまともな判断を待っている。10月10日まで待たずに、直ちに唯一の人間性のある判断をして下さい。直ちに控訴を断念して下
安倍政権下で繰り返された“公文書隠蔽”が岸田政権でも続いていたのか――。それも世論が賛否両論で二分し、多くの法曹関係者が「違憲」「違法」とした安倍元首相の「国葬」をめぐってである。 2年前の2022年9月27日の安倍の「国葬儀」は閣議決定により行われた。その協議過程を記した行政文書の「不存在決定の撤回」および「不開示となった文書の開示」を求め、探査報道を専門とする非営利独立の報道機関「Tansa」が9月30日、国を相手取って東京地裁に裁判を起こした。 安倍の国葬をめぐっては、同年7月14日の記者会見で岸田首相が閣議決定により実施することを発表した際、「内閣法制局ともしっかり調整した上で判断している」と発言している。ところが、「Tansa」が内閣法制局に関係文書一切の情報開示を求めると、出てきたのは「応接録」1枚ペラだけ。そこには「意見がない旨回答した」などと書いてあるだけで、岸田が言うよう
眼疾患でほぼ失明状態だった男性が、ウイルスを活用した遺伝子治療で視力を回復し、生まれたばかりの息子の顔を見ることができた、というニュースが米国で話題になっている。 ノースカロライナ州リンカーントン在住のタイラー・ウィルフォングさん(36=写真左)は、「網膜色素変性症」という進行性の眼疾患を持って生まれた。米国立眼科研究所によると、「網膜の細胞が時間の経過とともにゆっくりと分解し、視力喪失を引き起こす」難病だ。 最近になってタイラーさんは、同州ダーラムにあるデューク眼科センターが、網膜色素変性症患者の視力をある程度回復する可能性のある遺伝子治療を行っていることを知った。 治療方法は次のようなものだ。 網膜が正常に機能するために重要な遺伝子があるが、網膜色素変性症の場合、その遺伝子の変異により機能しなくなる。そこで、その遺伝子の「健康なコピー」を注射で目に取り込むことで網膜の機能を回復するのだ
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