MVP ボブ・サップ
- 年間最高試合賞
永田裕志 vs 高山善廣
5月2日/東京ドーム/IWGPヘビー級選手権試合
- 最優秀タッグ賞
- 大谷晋二郎&田中将斗
- 殊勲賞
- 高山善廣
- 敢闘賞
- 蝶野正洋
- 技能賞
- 小島聡
- 新人賞
- 小笠原和彦
- 女子プロ大賞
- 中西百重
- 功労賞
- 馬場元子/サンダー杉山
- 話題賞
- 吉田秀彦
寸 評
今年のプロレス大賞選考委員は、サップら外国人選手を受賞対象にするかどう��で議論が始まった。下馬評ではサップがMVP最有力候補だったが、ノミネートされなければ受賞できない。
実際に外国人選手の受賞には異論があった。第1回から選考委員を務めるプロレス評論家の菊池孝氏、そして門馬忠雄氏からは「設立当初からプロレス大賞は日本人選手だけを対象にしていきた」との意見が飛び出した。
ただ、選考委員会では「時代の流れには逆らえない。日本人、外国人の区別なく、最も活躍した人を選んだ方がいい」との声が大半。最終的には満場一致で外国人選手も受賞対象と認められた。
MVPレースは当然、サップが一番手に浮上。プロレス、総合格闘技の二刀流で暴れまくった高山善廣、IWGPヘビー級王座を守り通した永田裕志、衝撃のプロレスデビューを果たした吉田秀彦、サップを唯一倒したノゲイラが挙がった。
その中でもサップの活躍はやはり群を抜いていた。プロレスは新日プロ10・14東京ドーム大会の中西学戦、11・17横浜W-1のグレート・ムタ戦で高い評価を得た。PRIDEでは秒殺を連発。8・28国立競技場「Dynamite!」ではノゲイラと名勝負、K-1でも王者・ホーストを2度破り、格闘技マットでも主役だった。何よりその爆発的な人気に「受賞に説はいらない」との声さえ上がった。
選考結果はサップが16票を獲得、10票と健闘した高山を振り切って、見事MVPに輝いた。ハンセン、ハルク・ホーガン、ブルーザー・ブロディ、アンドレ・ザ・ジャイアントら歴代の外国人スーパースターでさえできなかった快挙を、ビースト様がキャリア1年足らずで成し遂げてしまった。
[選考委員長]桜井康雄(東京スポーツ取締役編集局長)[選考委員]武田友芳(東京スポーツ第2運動部部長)/堀内良夫(東京スポーツ写真部部長)/柴田惣一(東京スポーツ第2運動部次長)/桑原洋(東京スポーツ第2運動部次長)/楠崎弘樹(東京スポーツ第2運動部員)/初山潤一(東京スポーツ第2運動部員)/柏原知幸(東京スポーツ第2運動部員)/高木圭介(東京スポーツ第2運動部員)/油浅健一(東京スポーツ第2運動部員)/野地教弥(東京スポーツ第2運動部員)/水沼一夫(東京スポーツ第2運動部員)/原口典彰(東京スポーツ特報部次長)/細島啓輔(東京スポーツ写真部主任)/下田知仁(東京スポーツ写真部)/内田忠宏(東京スポーツ写真部)/川田尚市(サンケイスポーツ)/丸井乙生(スポーツニッポン新聞社)/安部正之(デイリースポーツ東京本社)/大西洋和(東京中日スポーツ新聞社)/永井孝昌(日刊スポーツ新聞社)/小河原俊哉(報知新聞社)/樋口郁夫(内外タイムス社)/佐藤正行(週刊プロレス編集長)/金沢克彦(週刊ゴング編集長)/波々伯部哲也(週刊ファイト副編集長)/門馬忠雄(評論家)/菊池孝(評論家)(順不同)