15日、イラン中部フォルドゥの核施設を訪れたIAEAのグロッシ事務局長(左から2人目)ら(イラン原子力庁提供、共同)
イランの首都テヘランでペゼシュキアン大統領(右)と会談するIAEAのグロッシ事務局長=14日(イラン大統領府提供・ゲッティ=共同)

 【テヘラン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は15日、イラン核開発の中枢を担う中部ナタンズとフォルドゥの施設を視察した。イラン原子力庁報道官が共同通信に明らかにした。イランはIAEAの一部査察を拒否し、核開発の全容把握は困難な状況。グロッシ氏は現状を直接確認したい意向とみられる。

 イラン政府高官によると、欧米との対立を深めた保守強硬派ライシ前政権は、グロッシ氏が求めた核施設の視察を認めなかった。対外融和を目指す改革派ペゼシュキアン現政権は視察を認めることで、核問題を懸念する欧米との緊張を緩和したい狙いがありそうだ。

(共同通信社)
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