全体がアセンブリ言語で記述されたOSとしてマニアの間で名高い「MenuetOS」の最新版「MenuetOS 1.0」がリリースされました(リリースノート、slashdot)。現在公式サイトより、Windows用のインストーラーファイルやディスクイメージをダウンロードすることができます。
MenuetOSは、プリエンプティブ、リアルタイム、マルチプロセッサ対応のオペレーティングシステムで、全体が32bit/64bitのアセンブリ言語で記述されていることが特徴です。
そおのおかげで、全体がフロッピーディスクに収まるほど小さく、超高速に動作することが売りとなっています。大多数のフリーOSのように、UNIX/POSIX標準をルートとせず、独自のGUIフレームワークを使って、専用のアプリケーションを記述することが可能となっています。
機能充実
スクリーンショットを確認すると、MenuetOSで何ができるのか分かりやすいと思います。
↑USB/2.0のサポート。
↑デジタルテレビも視聴可能。
SMP / USB / TCP/IP、半透明のGUIなど、全部アセンブリ言語で記述されているとは思えないほど機能が充実しているようです。
マニアにオススメ
ドキュメントを確認すると、MenuetOS用アプリ開発のための技術資料が充実しているのに比べ、インストール方法など初心者向けの情報はほとんど存在していません(一応VirtualBoxへのインストール方法が箇条書きでありますが)。その意味で一般ユーザー向けのOSではなく、開発者が趣味で楽しむためのOSといえそうです。
もともと、OSの複雑なレイヤーを取り除き、アプリケーション開発を簡単化するためのOSとしてデザインされているそうで、アセンブリ言語プログラミングを楽しみたい開発者の方はインストールしてみると面白いかもしれません。