ICU本館

「戦争遺跡に」建て替え案に学生ら反対

1949年ごろ撮影されたICU本館=ICU提供
1949年ごろ撮影されたICU本館=ICU提供

 国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)がキャンパス整備の一環として提示した本館の建て替え案に対して、一部の学生や教職員が反発している。本館は、旧日本軍の真珠湾攻撃があった1941(昭和16)年12月8日に地鎮祭が営まれて建設され、戦闘機を開発した旧中島飛行機三鷹研究所として使われた。戦争遺跡として保存を求める声もあり、ICUは建て替え案を凍結して教職員や学生、卒業生を交えて意見交換する方針。【伊澤拓也】

 ICUは老朽化した本館の建て替えのため、新国立競技場を設計した隈研吾氏らに新たなキャンパスのデザインを依頼。今年2月に発表されたデザインに新しい本館が描かれていた。

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