【CES】三菱電機、3D SXRDプロジェクタや92型リアプロ
-16スピーカー/5.1chアンプ内蔵の「unisen」液晶TV
入口に155型のLEDディスプレイがそびえ立つ三菱ブース |
2011 International CESの三菱電機ブースでは、日本でも7日に発表されたSXRDシアタープロジェクタ「Diamond 3D projector HC9000D」(日本での型番はLVP-HC9000D)や、米国で販売中のマルチチャンネルスピーカー内蔵型液晶テレビ「unisen」などを展示している。
また、レーザー光源を使用したDLPリアプロジェクションテレビの現行モデル「LASERVUE」(L75-A91)や、4日(現地時間)に行なわれた事前イベントのUnveiledでも披露された92型の3D対応DLPリアプロテレビなども出展している。
■ シアタープロジェクタと、「unisen」液晶テレビ
SXRD搭載の3D対応プロジェクタ「HC9000D」 |
HC9000Dは、0.61型/1,920×1,080ドットのSXRDパネルを搭載するシアタープロジェクタ。米国では第1四半期中に発売し、価格は10,000ドル以下の見込み。
新たに3D映像にも対応し、フレームパッキング/サイドバイサイドの方式をサポート。アクティブシャッターメガネを利用して立体視が行なえる。なお、3Dメガネやエミッタは別売。3D投写時は右目/左目用の映像をそれぞれ120Hzで表示するため、240Hzの高速駆動に対応している。
輝度は1,000ルーメン、コントラスト比は最大12万:1。レンズシフトは上下100%、左右45%。入力はHDMI 1.4×2や、コンポーネント、S映像、コンポジット、アナログRGB(D-Sub 15ピン)を用意。RS-232Cやトリガー端子も備える。騒音は22dB。
エントリーモデルのシアタープロジェクタとして、DLPの「HC4000」も出展。こちらは約1,495ドルで発売している。0.65型/1,920×1,080ドットのDarkChip3パネルを搭載し、1.5倍ズームレンズを装備。輝度は1,300ルーメン、コントラスト比は最大4,000:1。入力はHDMIやコンポーネント、S映像、コンポジット、アナログRGB(D-Sub 15ピン)が各1系統。騒音は31dB(スタンダードモード時)。
「HC9000D」の天面操作ボタン部 | 側面の端子部 | エントリーモデルのDLPプロジェクタ「HC4000」 |
unisen液晶テレビの55型モデル |
米国で展開しているテレビ「unisen」シリーズは、映像だけでなく音も高品位に楽しめるという製品。テレビのアンダースピーカー部に12~18個の小型スピーカーユニットを搭載し、音を部屋の壁に反射させることでサラウンド再生を実現している。5.1chアンプも本体に内蔵する。unisenの語源は「unification of senses」とのこと。
ディスプレイ部はモデルにより異なるが、240Hzまたは120Hz駆動のパネルを搭載。光源はエッジライトLEDを使用する。
設置する部屋によって、音響特性の調整が可能。マイクを使ったオートセットアップが行なえるほか、各チャンネルをマニュアルで設定することも可能となっている。
下部に16個のスピーカーを内蔵 | サラウンドの設定。自動設定のほかにカスタム設定も可能となっている | 設定画面では、音の反射が視覚的にわかるようになっている |
■ 92型リアプロやレーザーテレビ
リアプロテレビでは、Unveiledでも披露された92型の3D対応DLPリアプロテレビなどを展示。2011年中ごろの発売を予定している。92型以外に60/65/73/82型も発売予定。
フレームパッキング/サイドバイサイド/トップアンドボトムなど各方式の3Dに対応。テレビ本体にエミッタを内蔵し、アクティブシャッター式のメガネを掛けて立体視が可能になる。
前述のunisenと同様に、アンダースピーカーには16個のユニットを内蔵。部屋の壁に音を反射させてサラウンド再生が可能なほか、このスピーカーをマルチチャンネルのセンタースピーカーとして使うモードも用意する。HDMI入力は4系統装備する。
また、光源にレーザーを用いた75型のDLPリアプロテレビ「LASERVUE」(L75-A91)も展示。“レーザーテレビ”として第2世代に相当する製品で、価格は5,999ドル。オプションの「3D Starter Pack」を購入することで、3Dに対応可能。このパックはアクティブシャッターメガネ(2個)やエミッタ、デモディスクなどがセットになったもので、価格は399ドル。
92型のDLPリアプロテレビ | このリアプロにも、16個のスピーカーユニットを内蔵する | レーザー光源の75型リアプロ「LASERVUE」 |
(2011年 1月 8日)
[AV Watch編集部 中林暁]